見出し画像

いいたかないけど

パートさんにはやさしく。決して上に立たないこと。

そうやって新入社員の頃から働いてきたつもりだ。
上司にもパートさんが正社員のシゴトを支えてくれていると教えられた。パートさんに正社員と同じシゴトや責任を求めてはいけないとも。先輩たちも丁寧に接していた。
パートさんもその時のシゴトの忙しさ具合を考えてくれて、その時は正社員もパートさんもタッグをくみ気持ちよくシゴトが進み、窓口係の先輩が振り向いただけでわたしたちは彼女が何を言おうとしているのか、何が求められているのかがわかった。社会人生活のなかで一番気持ちよい「あ、うん」の呼吸でシゴトができた時期だった。

今はパートさんとタッグを組むというよりもその人達が担当するシゴトがスムーズにすすんでいるかを「管理する」側にいる。そんな偉そうな立ち位置でもないんだけど、わたしは決して上から見下ろすような物言いはしていない、と信じている。

しかしパートさんの権利主張とわたしたちがこの担当を仕切っている感は昔と比べてものすごく強くなっているように思う。社員とパートさんでお互いを思いやるという気持ちはないね。そのシゴトを担当してもらっているけど、ルールを決めたり最終決断をするのはわたしの担当なのよね。

パートさんは自分が担当するシゴトのルールを決めるのはワタシたちだと思っている。これは根本的に間違っているよね。最後の責任をとるのはわたしだから。

今いるパートスタッフの悪いところをさんざんわたしにこぼす。
だけどそのスタッフが今ここにいる原因をつくったのはあなた。今までに何人あなたのその言葉で、口調で辞めさせましたか?辞めてしまった人がまだお勤めしてくれていたらこんな状況にはなっていなかったかもしれない。あくまでたらればなので、絶対にそうだったとは言い切れないが、今の状況を呼んだのはあなたのその口なんだよ、あなたの契約を切りたいくらいなんだよ、毎年。

と、言いたかったです。

あと会社の福利厚生として行っている昼食半額制度も理解していないようだったので、今週中に話そうと思います。

あ、厨房スタッフ、あまった食材、おかずは持ち帰らないでくださいね。何度言ったらわかってくれるのだろう。他のスタッフにも配らないでね。

現場担当のパートさんは本当にしっかりとお仕事をしています。利用者さんに接する態度も言葉遣いも、困っていることを推測する力も素晴らしいと尊敬しています。
だけど、だからこそ感じるのであろう、社員なのにシゴトの選り好みする人への嫌悪感。みんなシゴトは平等ではないのかという怒り。
そのとおりです。正義の考え方だと思います。

だけど世の中は平等と正義だけでは成り立たないのです。
10人いれば自分の意見が通るのは10%だということ、正社員とパートさんを含めて、みんながまじめになんでも好き嫌いなく働く人ではないということ、その人たちを働いてもらえるような方向へ導いていくには正論を説くだけでは無理だということを心の隅に留めておいてください。

はぁ。

黙って仕事してくれよ、という本音と戦う俺。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?