とある新修士1年の嘆き

今日Twitterのトレンドに,「減収で生活に困る学生のみなさんの実情」が上がっていた.

まさにこれは私のことなのでは?と考え,迷わず開いた.

「そう.そうなのだ」

共感しながら,読み進めた.しかし,中には想定外のコメントも多かった.

「親はそんなにお金がないの?」「新しくバイト探せばいいんじゃないの」「遊びに使っているんじゃないの」「そもそも地元の大学に行かないからそんなことになるんだ」

親にそんなにお金がないから困っているのだ.

新しいバイトもないから困っているのだ.

遊びにも行けないからバイトをしたいんだ.

なぜ学ぶ権利を制限されなくてはいけないんだ.

私の地元には,私が専攻していることを学べる大学院はない.あの田舎に生まれただけで,学びたい内容まで制限されないといけないのか.

いま,多くの大学/大学院では授業が行われていないと聞く.
私の大学もほとんどの場合そうだ.

ただ私は違う.

例年よりも授業数は少なくなっているが,オンラインで授業は進行している.なお,もともと平日の夜と土曜に授業が集中している.

研究室にはいかないが,コアタイム中は在宅での作業を求められる.

ただでさえ,選択肢の少ないバイト先の候補が,コロナにより消えた.

働けない.

奨学金を申し込もう.研究室の教授の推薦状が必要だ.

研究室への入室が原則禁止されている.

どうしろっていうんだ.

働けないから金はない.奨学金も申請できないかもしれない.

授業は少ないが確実に授業料は取られる.

生きていく以上,生活費はかかる.


これをすべて自己責任だというのか.


大学の授業料の変遷を知っているか.

一昔前の私立大学よりも,現在の国立大学の授業料は高い.

にもかかわらず,親世代の収入は授業料の上昇に伴って上昇なんてしていない.バイト先の時給だってそうだ.


「高校を卒業してそのまま働けばよかった」「大学院なんか行くからだろ」

学ぶ権利をどうして奪われなければならないのだ.

今やらないといつやれるのかわからないから,今学んでいるんだ.


少し話はずれるが,私は高校生の時に大病を患った.生死にかかわる病だ.

この経験で「今やらないと一生やれないかもしれない」ことを実感した.

確かに,諸外国では社会人になってからの大学進学は珍しくない.

でも私は今学びたい.

命があるうちに学びたい.

少しでも多く学びたい.

だから進学した.だから学部からそのまま大学院に進学した.

それを!なにもしらないやつが「自己責任」と簡単に片づけないでくれ!!!


そもそも学生は,学業が本業のはずだ.

本業を自分からおろそかにしているわけではないのになぜ責められるんだ.


批判していたそこのあなた

あなたが勤務していた会社が突然倒産したとしよう.

今後あなたに生活費を稼げる見込みはない.アルバイトを探すにもコロナ騒ぎで募集がかかっていない.

それはあなたのせいですか

あなたが,あなたの周囲の人が稼いでいないから生活できなくなっても自己責任でどうにかしなくてはいけませんか.

私はそうは思いません.


コロナ騒ぎで,何かにつけ自粛自粛と,心が陰鬱とするでしょう.

いいニュースもなかなか入ってきません.

楽しみにしていたイベントなどが消えて,頑張れる目標を失った人もいるかもしれません.


でも誰も悪くないんです.

周りの人に当たらないでください.

周りの人も,その人を取り巻く環境が大きく変化して困惑しています.

みんなが周りの人にやさしくできれば平和です.

でも,優しくできない人もいるでしょう.

あなたは悪くありません.ただ,相手も悪くないのです.

優しくできないのなら,せめて,責めないでください.

お願いです.


学びの権利が,勤労の権利が奪われることを当然だと思わないでください.

権利が奪われた人も,奪われたくて奪われたわけではありません.



だからどうか,

あなたの周りの人を責めないでください.




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