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共同創業者・経営メンバーを探せ!(ベストパートナーに出会うための、9つのコツ)

共同創業者や創業に近い時に経営メンバーは、何人がベストで、どのような人物がベストなのか、とても悩ましいことだと思います。実際多くの起業家の方々は、誰もが一度はこのような悩みを抱えたことは、あるのではないでしょうか。

AngelListという, 2010年に作成された、スタートアップ、エンジェル投資家、スタートアップの求職者のための米国のWebサイト兼投資プラットフォームが掲載した、英文ブログの中で、共同創業者を探すコツという話がありましたので、私の解説を混ぜつつ、それを翻訳・解釈してみました。

ブログ自体は共同創業者の見つけ方が、主な内容ですが、創業に近いアーリーステージでの経営陣を集めることにも応用・適用可能な内容だと思います。少しでも、起業家の皆様のお役に立てればと思います。

また、直接話したりすることにより、種類と質の異なる相談にも対応できると思いますので、起業家の方は、いつでもTwitterでDMください。

https://twitter.com/hogil82

一緒に過ごす機会を増やす

一目ぼれで決めるより、まずは複数回デートをしてみてください。結婚と一緒です、出会ったばっかりの人と結構しないと思います。何回かあってみて、お互いを深く知り合うことが大事です。もしかすると、家族より多くの時間を過ごすことになるかもしれませんから。

共に難関を乗り越えてみる

事前に何か難易度の高い問題などに取り組むことが、可能であればやってみてもよいかもです。ブログでは、ゼロサムゲームや囚人のジレンマなどを例として上げていますが、私はあえてこういうのでなくても、良いと思います。Hackerthonみたいなイベントや、一つ課題を決めて解決してみるなどでもよいかもしれません。念のため、ゼロサムゲームと囚人のジレンマについては以下のWikipediaのリンクを参考にしてください。

作る人と売る人、両方が必要

プロダクトをうまく作れる人、プロダクトをうまく売れる人、両方が必ずチームに存在すべきと思います。ここで売る人というのは、腕の立つセールスパーソンやビジネスマンを意味するのではなく、顧客のみならず、将来のビジネスパートナー、投資家、そしてポテンシャルの採用相手にも、自社のプロダクトやミッションなどに関して、ポジティブな影響与えることができる人を意味します。

ビル・ゲイツ氏もスティーブ・ジョブス氏も、セールスパーソンではなかったですが、自社プロダクトをうまく売れる人物であったと思います。アーリーステージで、経営メンバーを選定する際も、この「作れる人」と「売れる人」の両方を、うまく見つけていくのは、大切だと思います。

モチベーションを確認する

モチベーションの方向が一致していることが、重要です。一人はひたすらプロダクトを作ることにしか興味がなく、もう一人はお金を稼ぐことにしか興味がない、また更にもう一人は自身が有名になることにしかモチベーションを感じないですと、そのチームは進む方向を失ってしまいがちになると思います。

この状況を招かないためにも、モチベーションや向いている方向性を共同創業者や経営陣同士でしっかり共有することは、重要だと思います。気を付けていただきたいのは、モチベーションというものは、その場の発言など表層的なものではなく、普段の言動などから、にじみ出る場合が多いと思います。

3つの資質があるか

知性があり、エネルギーがあり、また誠実な方を、お勧めします。この三つの資質は、今後数々の難関を乗り越えて企業が成長し、競合に勝ち残り、またステークホルダーにも信頼されていくために、必要です。なんとなく一番好きな人、単純に技術力が高い人、働きやすい人ではなく、この三つの資質がある人を見つけましょう。

満足しない

もし見つけたパートナーがしっくりこない場合は、共同創業者であろうと、経営陣だろうと、満足せず、譲歩せず、あきらめず探し続けましょう。企業のDNAとカルチャーは、創業者もしくはアーリーステージで参画した経営メンバーのキャラクターの拡張といっても過言ではなりません。

タイトルや経歴に頼りすぎない

上記で登場した、作る側のファウンダーは、売る側のパートナーを選ぶときに、「ハーバードビジネススクール卒業生」、「マッキンゼー出身」など、よく誤った物差しに頼ることがあります。

逆も一緒でして、売る側のファウンダーは、作る側のパートナーを選ぶ時に、「Javaの10年経験者」などの経歴にたよる場合があります。こういうタイトルや文字上の経歴だけではなく、上に記載した3つの資質含め、人物そのものについてよく学ぶようにしましょう。

勤め先があっても提案してみる

もしベストだと思えるパートナーが、すでに起業している場合や、しっかりした勤め先がある場合、どうすれば良いでしょうか?まずは、パートタイムでもよいので、貴方の会社で少しでも仕事を一緒にするように誘ってみてはどうでしょうか?貴方の会社が先に軌道に乗れば、そのパートナーは貴方の会社に参画する可能性が高いです。最近は、副業なども広まっているので、環境的にも提案しやすくなってきております。

ぜひとも参画してほしい経営陣候補や共同創業者候補には、きちんと自社のプロダクトのみならず、ミッション、事業のポテンシャル、予想される市場の動向、海外での成功事例と自社の勝ち筋などを、しっかり売り込むようにしましょう。

お別れは早めに

いくら努力して見つけた共同創業者や経営メンバーでも、必ずしも最後までうまくいくという保証はありません。うまくいかないと思えるときは、いち早く別れることをお勧めします。そうした方が、次のパートナーを早く見つけ、事業の成長を促せるということもありますし、インセンティブとして新株予約権などを発行している場合、行使されていない部分については、将来に戦力になるパートナー・人材に付与しできるだけ会社のオーナーシップ(株式)を多く持たせることが可能になります。

最後に

書いてみたら少し長くなりましたが、Appleの創業者、スティーブ・ジョブス氏は、「偉業は1人では成し得ない。チームによって成し遂げられる。」と言い残しました。事業をそして会社を、成功にも、失敗にも導くのは、チームだと思います。シリコンバレーでも日本でも優れたパートナーを探すのは決して簡単ではないと思いますが、どこかで妥協して満足せず、あなたのベストチームを作ってみませんか?





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