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危機感なんて、きっとマーケには必要ない。


文章で成果を出すサービス・ホギコト代表責任者、Webマーケター・コピーライターの日野成美です。

能登半島地震に際して、被災されたみなさまにお見舞い申し上げます。
亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、日常生活が1日も早く帰ってくることを願ってやみません。

お休みしていたnoteですが、本日より復帰します!

ただ売りたいだけのために、他人の人格や容姿や特性をディスるやり方ってどうなのか?

というイマドキWeb広告に対するホギコト日野の本音をぶっちゃけますが……

結論を言います。
営業心理学上、否定からは売上が生まれる。

前提。脳の仕組みを利用すればモノを売ること自体は簡単

そもそも脳はとてもチョロい臓器。複数の条件トリガーを設定すると人はあっさり広告に従ってモノを購入してしまいます。


たとえば…

「たくさん人がいるところに集まり、同じ動きをしてしまう」というバンドワゴン効果

SNSで母数を稼いでたくさんいいねされれば、自然と売れるという仕組みにつながるものですね。
行列のできるラーメン屋さんについ並んでしまうのもコレ。


これは…

まわりが動かないと安全ではない(1人だと敵に食われるかもしれない)

という狩猟採集民時代の人類の知恵が脈々と受け継がれているからだとか。


こんな感じですべての危機感を逆手にとって、営業心理学を活用したマーケター・営業は日々モノを売ってます。(詳しく書くとめんどい)

計算づくなのです。

Web広告のコピーライティングでもっとも見かけやすいのが、危機訴求・機会損失回避のネガティヴストーリー。

実際に見たやつ👇

太ってるから仲間はずれにされる
(んなわけあるかい。美味しく食べる子はみんな大好きだし飲食店の店員さんだとめちゃ重宝されるよ?)

ハゲだとモテない
(おハゲさんに親近感ある人もおるで!むしろお寺の坊さんっぽくて好きな人かなりおるで!おばあちゃんからモテそう!)

仕事できないと結婚できない
こればかりは相手次第。収入なくても結婚してる人山ほどおるで)

欠点へとひたすらに突っ込んでいくスタイル。間違っちゃない。

いやーしかし凹みますね!
この調子でずっと続くんかい?と。

だって頭がよくないと、なんでもきちんとしないと、ミスしないように迷惑かけないように嫌われないように

「この商品を買えば、あなたもダメな人じゃなくなりますよ。レッツトライ✨」

金がいくらあっても足りない!

もし成果が出ても。
たえまなく次から次へと欠点を指摘されたら?

お前たちはいい加減にしろーーー!!!
って叫びたくもなる!!

いいですか、緊急時は限られたものしか持ち出せないのと同じように、
人が今できることには限りがある!!!

「なければ買えばいい」
「健康になればいい」

だが今は金がないしインフルエンザで寝込んでる。コンビニダッシュよりも備蓄のカップ麺すする方が安全やろ?

そういうことだ!体調や状況がつらいなら動かない方がいいことも多い、むりすんな!


Webマーケも同じ!
一度に全部やろうとしない!!


そもそも人の欠点をバンバン指摘していくスタイルのコンテンツは、
ターゲットが変わったとたんに機能しなくなる。


たとえば仕事できない人は「自分は一生懸命やってる」「成果出せてる人は早く帰ってずるい」と考えている。

ダニング=クルーガー効果といって、自己評価と他者認識は食い違ってることが多いんや!

「仕事ができないあなたへ」と書いて刺さるのはたいてい優秀ですでに努力している層。
ふつうは「失敗」というワードすら忌避される。当社のnoteですら反応が鈍った!

(👆さすがにテコ入れしました。相乗効果で安心安全のコンテンツ運用したい方におすすめ!)


長続きするのは、自社ブランドのめざす世界とターゲットニーズが交錯するプロモーション。

即効性云々以前に、続かないと事業として意味がない。

マーケティングはお客様と愚直にむきあい、本人のほしいもの(ニーズ)と抱えている心の壁(インサイト)を分析し、効果測定期間を1ヶ月くらい設けておけば。

目の前のことを愚直にみていれば、時間が経てば確実に売れるようになるんです。


Webマーケティング業界は入口ハードルを低くするために、
「顧客期待値の調整」を後回しにしてきました。

だれでもカンタン!
このフォーマット通りにやれば売れる。
LP改善で毎月お問い合わせ50件!

んなわけねぇだろうがよぉぉぉぉ。
ぶっちゃけ時期と、商材による!

たとえば情報システム部門の基幹システムとかは年1件のリードをチームで1年あたためて受注とる世界。そんなホイホイ問い合わせ来ない!予算取りの時期が勝負だ、気を緩めるな!

バレンタインデーに展示会で売れるのはブラックサンダーよりもGODIVA!ピエールエルメ!

他人の欠点や行動をディスるヒマあったら、今自分のできることをしてくれ。

なぜならそれが、一番成果につながるんだ!!

Web広告の世界で危機感であおれば、たしかに人にカンタンにものを買わせることができます。
しかし危機感に人は慣れてしまう。
危機感ばかりの広告は、3ヶ月もすれば飽きられて売れなくなるのです。

今こそ言えます。
危機訴求とか最悪のクリエイティブです。

やせなくても、お肌すべすべでなくても、健康じゃなくても、病気でも。

あなたの価値は変わりません。

人の尊厳に関わる危機感なんて、災害時や天災、戦争のときにとっておけばいい。
恐怖は最大の母数獲得装置なのですから。

ことばひとつで命に関わる瞬間はいつくるかわかりません。

3.11の大津波の際、「避難措置」ではなく「避難命令」と放送したら、町民が助かったという事例もありました。


かといって相手に不快感を与えないために、ひたすら和らげまくった結果。
全員に対してまったく響かないというレベルに到達したら元も子もない。

だからペルソナ作ろう!
ターゲット設定しよう!
ジョブごとにコンテンツを構築しよう!

あなたの届けたい人は、どこにいる?
そこをもう一度見つめ直してみませんか?


企画段階では、ニーズだけ設定して試行錯誤してればいい。
インサイトは、お客様に出会ってやってるうちに見えてくる!!!


1週間で成果でないって?
なぜそれで責められなければならない?
それがPDCAってもんだろうがよ!

私たちはWebマーケティングを、人にむきあう・人と社会を豊かにするサポートをする仕事だと考えています。

無理せず気長にダラダラやれば、きっと突破口がひらける。

「この特性は弱点と思いこんでたけど、実は強みだった!」
「自分にもそんな可能性があるんだ!」
そんなWebマーケティングがあたりまえになるといいな、と思うのです。


ホギコトはnoteで素直なマーケティング方法論をこれからも発信していきます。

お読みいただきありがとうございました。また次回お会いしましょう!


次回「書いたコンテンツにPVがつかない。おかしい。」の予定。毎週水・金曜日に更新!

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