JISキーボードにしろUSキーボードにしろ、「B」のキーはホームポジションから見てど真ん中に位置する。
これを見ると、左手でも右手でもどちらでも良いように思える。しかし、巷では「Bは左手で打つのが正しい」論がどちらかと言うと優勢のようだ。
いずれも「Bは左手で打つのが正しい」ことを前提としている。Bがど真ん中にあるのであれば、左手で打つ方が良いなんていう根拠は存在しないはずなのでは……
そこで見つけたHHKB。
そう、よく見ると、下段のJISキーボードでは明らかにBがG側に寄っている。左側に寄っている。「Bは左手で打つのが正しい」そうにみえる
これはHHKBだけの仕様なのだろうか…「Bは左手で打つのが正しい」と言い始めたのはもしかしてHHKBユーザーだったのだろうか…
このBをどっちの手で打つか問題は(使ってないし使う気もないけど)スプリットキーボードやエルゴノミックキーボードを相手にすると、抗えない解答が提示されてしまう
JISにしろ、USにしろ左手で打つしかない。おそらくこれはキーの数的にそう分けるのが自然なのだろう。
しかし、ここで話は終わらず、そもそもこのことを考えたきっかけは、ハングルをキーボードで入力する際の「2ボル式」というものだった。
ハングルは偉大なる文字で、子音と母音の文字を組み合わせることで1つの文字を作り上げる、とても合理的な文字だ。そして、キーボード入力で一般的な2ボル式という方式では、左に子音、右に母音が綺麗に分離されて配置されている。
左の青のキーが子音、右の赤のキーが母音になっている。
ここで気づくはず。Bのキーは赤色でㅠという母音が割り当てられている。
これを見るに韓国人はBを右手で打つ人の方が多いのではなかろうか?
先ほどのスプリットキーボードのことを思い出してみると、韓国人にとっては使いづらいものになっているのではないだろうか。
どうやらその予想は当たっているようで、韓国におけるウィキペディアであるナムウィキの「エルゴノミックキーボード」の記事の中では、エルゴノミックキーボードの短所として、Bが左側にあることが赤文字で挙げられている。
というわけで、割と偶然的にBは左に配置されているように思いますが、そのせいでスプリットキーボードを検討する韓国人プログラマーの皆さんは、Bキーに泣かされているのでしょうㅠㅠ