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AFピント調整用 A4一枚で作るフォーカス測定チャートをバージョンアップ(マクロレンズ対応)しました。

フォーカス測定チャートのPDFはこちらの記事からダウンロードしてください。(PDFは¥300です)

ファイル名を更新し、元のバージョンのチャートの2ページ目にマクロ対応のバージョン2を収録しました。

どの辺がマクロ対応なのか?

元のもの(バージョン1)は、あくまで目安としてざっくりわかればよいというスタンスで設計されています。

それでいて、基準面とゲージがズレないことが一番のポイントでした。

ただ、前後の深さは1mm前後の幅でみる状態をターゲットにしています。
これに対し、もっとシビアな精度が欲しい場合に合わせて、約半分の0.5mm程度の深さの差を検出できるようにしました。
そのためゲージの面を起こす形に変更しています。(30度→45度程度)

併せてフォーカスのターゲットになる輝度差の高い目印にさらに細かい白い矩形を配置し、クローズアップ状態でのピント合わせを容易にしました。

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そして、ゲージの横幅を細くして目盛りの数字を近づけています。

さらに何度か使ううちに気が付いたのですがいったんピントを外すという行為が簡単にできるように、ピント面の下にゲージを延長しています。
これにより、AF作動のやり直しが簡単にできるようになります。

一つ一つの違いは微妙な変更ですが、手持ちの60mmマイクロで試してみると、かなり便利になっています。

レンズをレンタルした時に

先日旅行に行くために85mm F1.4をレンタルし、出かける前に試してみたときはバージョン1で十分に役に立ったのですが、イマイチやりにくさも感じたためしばらく考えていました。

そのやりにくさは「マクロだとゲージの目盛りがターゲットから遠すぎる」という簡単な答えでした。

そして、マクロ対応しようと思い立ち、微調整を試行錯誤の結果、このような形になったのでした。

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作り方は前回同様、カットする箇所もほとんど変わりません。
撮影する大きさに合わせて使い分けしていただければと思います。

マクロレンズで実際にぴったりとAFが合わせられると、その深さは1mm以下かとびっくりします。※ちなみに計算上は1.53mmとのこと。CASIO Keisan! 生活や実務に役立つ計算サイト-カメラの被写界深度の計算 より。
(許容錯乱円径をNokon D810のセンサーとして0.028788965で計算)

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こんな感じになります。(あ、保護フィルタが汚れてごじゃるよ)

AFピント微調整のチャートを自作しようと思った経緯はこちらの記事をごらんください。

せっかくの高性能なレンズとカメラがあってもAFの機能がメンテナンスされていないともったいないことになるので、ぜひともご活用ください。


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