AFピント調整用 A4一枚で簡単に作れるフォーカス測定チャート(¥300で販売します)【マクロ対応も追加しました】
(前回)途中になってしまったデジタル一眼レフのAFピント調整用 フォーカス測定チャート自作の続きです。要件は明確で後は作るだけ。でも実際にはそこが一番難しいのです。アイキャッチの画像はプロトタイプ2です。道のり遠い。
※2020.10.04 マクロレンズ対応のチャートも追加しました!
(すぐにダウンロードしたい方は、目次から飛んでください)
手軽なGoogleスライドでプロトタイプ作成
各部の寸法は設計できたので、位相差でもコントラストでもビシッとフォーカスできるように市松模様を、って一番手軽にできそうなGoogleスライドでプロトタイプ2を作成します。
できた。
なんかもう、いい感じではないか。
早速テストショット。
ん?前ピンか?いや、基準点がイマイチか?
いずれにせよ、ゲージ間隔が細すぎか?ちょっと、課題が多いな。調整調整。
この辺で別のアプリに移行すれば良かったけど、そのままGoogleスライドで続行してしまった。
プロトタイプ3で角度調整機能も実装
ゲージの間隔も直して、いよいよ角度調節機能も実装しました。
目盛りの数字も最小限の値をつけてみた。
これでほぼ完成じゃないか。角度調節の機能のおかげで、フォーカス面はいい感じの垂直面が作れます。
「調節機能」って大げさなことを言ってますが、基本は折りの強さとストッパーの角度でなんとかするだけです。
だけどこの機能のおかげでセロテープものり付けも不要です。
テストショットの感じも悪くない。あと、ちょっと撮影時のガイドにもう少し下にも水平線が欲しいな。
完成!
これだ。
プリンタの余白が出ちゃっても無問題。
作り方も書き込んだ。URLも印字しておいた。
作り方は簡単。カッターのほうがいいけど、切り抜き工程は無いのでハサミでも作れます。
こんな感じで、ガイド通りにカット。(少々適当でも大丈夫)
折り曲げは定規を使うほうがよいでしょう。
ここは一番大事な谷折り部分。折りの順番も失敗の少ない手順で番号を振っておきました。
できた!組み立ては5分もあれば十分。
これは後ろ側。このストッパーでゲージ面とフォーカス面を調整してください。
プロトタイプたち。
上から、プロトタイプ2、3、完成品。の順。
テストショットも良好。
調整のやり方は、検索すればそれぞれのメーカーのやり方が出てくるのでそちらをご参照ください。撮影距離は「よく使う距離で」とか「中央のフォーカスポイントで」と言われますが、ケースバイケースです。
自分はなるべく最短撮影距離に近いところでやります。フォーカスポイントは中央だけでなく、例えばポートレートに使うレンズは縦位置の撮影が多いわけで、縦位置で上にくるフォーカスポイントに最適化しておいたほうがよいでしょう。
ピントになぜそこまでこだわるのか?
少々ピントが甘いとか眠いとか、現像・加工でアンシャープマスクだったりレイヤーを重ねて補正をしていけば救えるという意見もあります。
それしかなければやるしかないけど、何十枚もあって時には百枚を超える作業量になっちゃうことも起きかねないので、ピントは命である、と思うのです。旅費をかけてトホホな結果とか、フィルムの時代は泣いたものです。
(2020.10.04 追記)よりシビアなピント調整のため、マクロレンズに対応した経緯はこちらの記事もご参照ください。
https://note.com/hogehoge511/n/nde954d59acaf
AF微調整フォーカス測定チャートのダウンロードはこちらから
必要な人にとっては¥300の価値はあるだろうと思うので、思い切って有料にしてみます。もちろん返金も受け付けます。
ダウンロードしてみて「こんなの面倒で作れない」とならないように、ここまで長々と作り方も書いてみました。
ちなみにプロの方は本気のピント調整ならメーカーさんにお願いするほうがよいと思います。あくまで「このレンズちょっとズレてるかも」と思ったときに手元に確認チャートがないみたいな時ならお役に立てると思います。なんせ紙切れ1枚なので、携帯性は抜群です。(一度組み立てた後も平らに伸ばしてクリアファイルにでも入れておけば再利用できます)
あと、使用する紙は一応ファイン紙ぐらいの厚みがあったほうがよいでしょう。プリンタの方式にもよりますが、ゲージやターゲットの輪郭がきちんと出るほうが使いやすいはずです。
ダウンロードはこちらからお願いします。
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¥ 300
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