見出し画像

広角ズーム選び。価格.comで【4.92】という高スコア AF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G ED の何がスゴイのか?

NikonのFマウントの広角ズームの中で、異常にスコアの高いレンズがあり、つい手を出してしまった経緯の言い訳譚です。(スコアはこの記事を書いている21/03/21時点のものです)

高スコアレビューの内訳

「神レンズ」と呼ばれる大三元広角ズーム AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED でさえ、満足度・レビューは【4.87】。
それよりも高いスコアとは、いったい何がスゴイのか?

評点が高いと数字だけ見ていてもわかりにくいので、レビューの単票を見てみます。

5点以外の内容を見てみると、

3点(1):16mmスタートがいい。設計が古い。ボケの汚いズームレンズ。
4点(5):VRがない、16mmじゃない、17mmよかった。レビューの内容はポジティブだけどなぜか満足度が【4】が2件。

という概要。3点のレビューは、まぁ「満足度」なので主観に寄る部分があるのは否めないとして、求めていたレンズとのミスマッチな感じ。4点の評価の中身は、スペックの時点でわかっていること以外は、基本的に満足している評価でした。

ほかの5点の内訳を全部チェックしたわけではないけど、レビュー評点の是正をしたら、もっと高スコアになるのかもしれない。
全部で74件のレビューなので、68件が【5】を付けているということです。

スペックのわかる作例

(きれいな作例はPhotohitoでどうぞ)

これらの作例を見ていただくと、風景向きであることは間違いありません。ちなみに、被写界深度と画角の計算はこんな具合になります。シミュレーターで、最短撮影の0.28mで撮影した時の値です。

18mm
f 3.5で被写界深度は、0.03m
画角は、H:66.27° V:46.86° Diagonal:76.16°
撮像範囲は、H:0.342m V:0.227m Diagonal:0.411m
35mm
f 4.5で被写界深度は、0.009m
画角は、H:37.12° V:25.13° Diagonal:43.89°
撮像範囲は、H:0.164m V:0.109m Diagonal:0.197m 

実写の具合を見てみましょう。それぞれ、最短距離(手持ちで適当です。体を動かしてピントマークが出た時にシャッター)で撮影したました。冴えない被写体ですが、ボケの具合ヌテラとスキッピィでどうぞ(撮って出しです)。

18mm F3.5の解放

画像1

フォーカスを合わせた「ヌテラ」部分。

画像2

2/3段絞った、F4.5でこんな感じ。

画像3

35mm F4.5の解放

画像4

抜けのボケ具合は別に汚くはないです。
ただ、解像感はちょっと厳しいかな。

画像5

それを、F5.6まで段絞るとこんな具合。

画像6

ちなみにNG素材だけど、F8でこれぐらいカリッとシャープになります。

画像7

普通紙の繊維まで見えるほどよく映ります。

画像8

プロが仕事で使っても何ら問題がないレベルなんじゃないかと。

購入に至る経緯

購入したのは去年の8月なので、おそらく小牧ヴィンヤードへの旅行前に調達したはず。

広々とした風景をとりたい。
20mm F2.8 Dが意外と重たく不便。単焦点の割に描写力に古さを感じる。
荷物を重たくしたくないし、予算には限りある。

そんな理由で、選んだのでした。

正直、その時点では価格.comのスコアはあてにしてなかったし気にもしてませんでした。しかし、使ってみてそのキレの良さ、軽さにほれ込んだというわけです。

結論

描写、軽さ、手ごろな値段、手に入りやすさ、このバランスがすばらしい。
そして、「便利」。わたしが一番好きな言葉。

18-35mmという焦点距離は、1.2倍のクロップモードなら21.6-42mmになるので、例の「視線のモード」を含むことができます。
DX(1.5倍)なら27-52.5mmでスナップで多用する焦点域をカバー。
家族の写真を撮るシチュエーションでは、ちょっと引き尻が取れない時でもカバー域が広くかなり便利です。

そして「広角」の画を撮りたいのであれば、解放の明るさや被写界深度の浅さを求める頻度も少ないので、それよりは「軽さという性能」に優位性を感じます。

ちなみに、軽さを重視するセットとしては、

18-35mm(385g)
50mm f1.8(185g)
60mm-micro(425g)この3つで995g
D810が880gなので、2kg以内。これなら三脚が2kgあっても合計で4kg程度に収まります。車移動じゃなくても頑張れるレベル。

総合的に考えると、これらの優位性を「満足度」として最高レベルに引き上げているのは、結局その描写力による部分が大きいと思います。

Fマウントの広角ズーム(AF)選びに悩む方のためのYes / Noチャート作ってみました。

自分がたどった選択の経路をY/Nチャートにしてみました。(43-86mmみたいなAiの銘レンズも頭の片隅にはあったけど、AFに限定しています)

画像9

作ってみたけど、あまり役に立たないかも(笑)
一応、価格.comのレビューで4.5以上のスコアがあるレンズの中で、条件分岐を整理してみた結果です。

ここに載ってないものとしても、

手振れ補正も必要で、重さが気にならないなら、

TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD (Model A012) [ニコン用] 1100g ¥53,700 【4.57】(金額は、中古の最安値)

なんかもコスパに優れてると思います。1.1kgは体力に自信がないとしんどいですが。。。

例によって今回も状態のいい中古で入手しましたが、新品もまだ手に入ります。

Fマウントの広角ズームを手に入れようと思って迷ったときは、上記のチャートを試しに使ってみてください。




この記事が参加している募集

買ってよかったもの

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?