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声の小さな私がclusterでボイスチャットするまでの試行錯誤

声を出すのが苦手で囁くような小さな声しか出せない私が、メタバースプラットフォームの「cluster」でボイスチャット出来るようになるまでの記録です。主に機材関係のお話。

「clusterでボイスチャット」私なりの完成形

メタバースでおしゃべりしたい理由

2023年4月現在、先駆的な知識や技術を持った人たちが2次元のYouTubeから3次元のVRへ移動し始めている印象を受けています。 今まではコメント欄で文字のやり取りだけで得られていた知識が、VR空間でボイスチャットを介さないと得られなくなってきている印象です。
YouTubeの規制が厳しくなってきているのも一因かもしれませんね。

clusterはiPadで遊びたい

clusterはVRヘッドセットだけでなく、パソコン・タブレット・スマートフォンでも遊べます。いろいろなデバイスでログインして操作感を確かめたところ、私はiPadで遊ぶのがしっくりきました。
パソコンは大画面だけど(ゲームパッドを使用したとしても)操作しづらく、スマートフォンは画面が小さく没入感に欠けるからです。

一般的なイヤホンマイクは声を拾ってくれない

普段使用しているイヤホンにマイク機能が入っていたので、早速iPadに繋いでボイスチャットに挑戦!…してみたのですが、お相手いわく「まったく聞こえません」とのこと。確認のためボイスメモアプリで自分の声を録音してみると、まったく聞こえませんでした…。ちゃんと喋ってるのに。

(このイヤホンが悪いわけではありません。コストパフォーマンスに優れたいいイヤホンだと感じています)

iPad特有の問題

ここでiPadでclusterを遊ぶ際の(個人的な)問題を整理しておきます。

入出力ポートが一つしか無い

iPadシリーズの入出力端子は基本的にUSB-Cが1つだけ。clusterはバッテリー消費が激しいので、イヤホンマイクのほかに電源も接続する必要があります。この点はPD(パワーデリバリー)対応のUSB-Cハブを使用することで解決しました。

複数のオーディオデバイスを認識しない

USB-Cハブを使うことで電源の他に3つUSB機器を接続することが出来るようになりました。なので、一体型のイヤホンマイクではなくて「相手の声を聞くためのイヤホン」と「自分の声を拾ってくれる高感度なマイク」を別々に接続すれば今回の目的は達成できそうですよね。
ですが、ここでiPadの技術仕様が立ちはだかります。なんと「複数のオーディオ機器が接続された場合、そのうちの1つしか認識しない」というもの。私の環境だと、イヤホンとマイクを別々に接続してもイヤホンしか認識されませんでした。
いったいどうしたらいいのやら。

逆転の発想で「マイク(音声出力対応)」を使ってみる

USBコンデンサーマイク

悩むこと数日「そういえば某YouTuberさんがポッドキャストの収録に使っているマイク、音声モニター機能が付いてたような…?」と急にひらめきました。某YouTuberさんが使用しているマイクはiPadと相性が悪そうでしたので、検索すること更に数日、Elgatoの「Wave:3」というマイクを(中古で)購入しました(高かった…!)。

このマイクはUSB-Cケーブルで先ほどのハブを介してiPadに接続。イヤホンはマイク本体に挿して使います。マイク本体に入力ゲイン(自分の声の入力レベル)調整つまみが付いており、私のような小さな声もよく拾ってくれます。もちろんイヤホンからは相手の声も問題なく聞こえますよ。
clusterのスタッフさんに「聞こえてますよー」とお墨付きをいただきましたので、間違いなく私の声は届いているようです!

iPadで外部マイクを使う際の注意点

clusterアプリを立ち上げる前に外部マイクを接続しておかないと、うまく認識されませんでした。これはちょっとした罠ですね…。
うまく認識されない場合はclusterアプリを再起動すると、たいてい上手くいきます。

こうだったら良いのにな

ただお喋りしたいだけなのに、こんなにもお金がかかってしまうなんて想定外。iPadの設定からイヤホンとマイクの音量を別々に設定できればいいのにね。
おそらく今年(2023年)にはAppleからVRヘッドセットが出てくるでしょうし、数ヶ月以内にはVRC(VRチャット)もiOS・iPad OSに対応すると思われますので、声でコミュニケーション出来るようになったのは私にとって大きな一歩かな、って感じます。

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