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小学3年生の宿題をやってみた

息子が「3の場面を作るの手伝って欲しい」と頼んできました。

国語で「きつつきの商売」という単元をやっていて、創作で3つの目の場面のお話を作るのが宿題だというのです。普段、あくびがでるほどつまらないゲームのマイルールを創作してくるので、そういうの苦手じゃないのでは?と思っていたのですが、全然思いつかなくて泣きそうなんだそうです。

そうですか。ではお手伝いしましょう。
お話はどうやって作ればいいの?と聞くと「主人公のキツツキが」「何を」「誰と」「どうして」「どうなった」を考えてから書くのだと。

なるほど。では、キツツキは何をしようか?
「音屋(キツツキの商売は音屋)以外の商売をする話にしたい」

ほほう。では、誰とやろうか?誰にやろうか?
「うーん。そこはわかんない」

ふむふむ。では、どうして音屋以外の商売をするのかな?
「音屋ができなくなったの。さくらの花が散っちゃうから」
なにその発想!素敵やん!

そんでもって、最後にはどうなって欲しいの?
「やっぱり音屋をやるの」

わかりました。その構成にそって、母さんちょっくら考えてみます。

ーーー

春になりました。
桜の森のキツツキは今日も音屋の店開きをしました。ところが、お客さんが全然きません。通りがかりのウサギさんに
「ウサギさん。音はいかがですか?」と尋ねると
「木を叩いて音を鳴らしたら、サクラの花びらが散ってしまうから今日は音はいらないよ」とウサギさんが言いました。
なるほど、サクラの花びらが散ってしまうから、春は音屋ができないんだ。ならば、違う商売を探そうとキツツキは飛んでいきました。

最初に、バナナの森に行きました。
バナナをとろうと思ったら、柔らかくてクチバシに刺さってしまったので、やめました。

次に、杉の林に行きました
杉の木でふで箱を作ろうと思ったら、くしゃみがとまらなくなりました。花粉症になったので、やめました。

次に、カエデの森に行きました。
カエデの木からシロップのでる蛇口を作ろうと思ったら、クチバシがベタベタになったので、やめました。

キツツキは桜の森に戻ってきました。
「桜の花が自然に散るまでのんびりお花見をすることにしよう」と言いました。そして桜の木に緑の葉っぱがたくさんになったら、また音屋をはじめることにしました。

ーーー
いかがでしょうか?
「うんいいね。アイデアもらうね!」
そういって、息子は最初と最後だけ丸パクリして、母さんイチオシの真ん中の3つはボツにしました。


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