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常夜灯だって豆電球

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ぼんやりと滲み出る日々のひらめきを、エッセイ風味に仕立て上げていきます。不定期更新。
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2018年12月の記事一覧

言の葉を「紡ぐ」ということ。

言の葉を「紡ぐ」ということ。

 言の葉を紡ぐ、ということ。

 話すとき。書くとき。思考の海の中で、曖昧なままにふんわりと漂う「もや」の中からピッ・・・と、細く洗練された一筋を引き出してくるということ。

 紡ぎ出された言の葉は、糸となり、紡ぎ手の「意図」としてその色、長さ、太さを他者からつぶさに観察されることとなる。衆目にさらされた糸は、しかし、その様相を紡ぎ手の「意図」そのままに見てもらえるとは限らない。

 故に、慎重に

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