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《引け目なき身分証》マイナポイントに釣られない人。

マイナポイント…凄かったみたいですね。
市役所が。


私自身、『マイナポイント5000円分!』のときに既にとっくに作っていたから『あらら』と思ったものだ。

それが20000円分ときた。

あらら、あらら、あらら、あらら。


私がマイナンバーカードを作ったのは、マイナンバーカードというものができた当初だった。

私には『気後れしない』身分証がなく、困っていたから作ったのだ。

別に結婚願望があったわけではなかった。

しかし、自分が仕事と家事ばかりで全く出会いがないこともわかっていた。

(高校、大学には通うことができなかったため、単に『合コンチック』なものを❝見て❞みたかったのだ)

はじめて婚活パーティーに参加しようと思ったときに、ふと『ああ、身分証が障害者手帳じゃまた悲しい思いをするだろう』と気付いた。
以前、変質者に追い回されたことを警察に訴えた際、私の身分証が障害者手帳だったため相手にされなかったという悔しい出来事があったのだ。

こればかりは、障害を負った者にしか『実感できない類』の悔しさだろう。

障害者であることはやはり隠しておきたいものなのだ。

どんなに多様性・バリアフリーなどと言われても、差別や偏見は受けてきた。

そして、自分も障害者であることを受け入れたくない気持ちがある。


私自身、『お前は障害者だ!』と自動車免許を取ることを家族に許してもらえなかった。

結婚相談所に資料請求をしたときも『お前は障害者だぞ?!相手に迷惑をかける気か!』と罵られた。


だから他の身分証がなかったのよ。
免許持ってなかったから。


いま考えたら家族が許可しなくてはならないなんて『おかしい』と思うけれど、当時は自分が悪いんだと思い込んでいた。


10代の頃、私は両親から『病人なんか要らなかったのに…』と泣かれた。

『子供のお前は確かに親を選べなかったろうよ。
だがなぁ、俺たちだって子供は選べねぇ。
お前みたいな病人、要らなかったのに』

まぁ、そうなんだろうけど…それは言ったらアカン。

私が障害者雇用の仕事を必死で探していたときも、親が口を出してきたものだ。
『俺はうちの会社で面接官やるけどよぉ、
身体障害者は雇ってもいいけど、精神障害者は雇わねぇ。
役に立たねぇから。
お前みたいな障害者、資格なんか持ってても誰も雇わねぇ。
要らないから』

要らないヤツが作った飯、毎日食っとるの誰だ?

いや、アンタの会社なんか死んでも受けないよ♡


世界規模の会社がこんなレベルか…ってビックリした。



私の中では『障害者であることはできるだけ隠したい』気持ちが強い。


実はお医者も私を『精神疾患とは思わない』とハッキリ言う。
『ダメージを受けた人』であって『異常な』わけではないと言ってくれる。


実際にマイナンバーカードを作って、私は婚活パーティーへ行ったが、パーティーというより『合同面接会』といった感じだった(笑)。

行ったことがない人は行ってみると面白いかも。

面白かったので違う会にも参加し、合計で3回参加させてもらった。


履歴書のごとく『自分のトリセツ』を持ってくる人、いかにもナンパ目的の人、一切連絡先を他人に教えない主義の人…

面白い。

面白すぎる。


中にはデートをした方もいるけれど、どうもしっくり来なかった。

一生懸命ごまかしてはみえたけれど、一度のデートの会話内容で『おそらく障害者雇用で働いてみえるんだな』とわかった(まさかコチラもそうとは思ってみえなかったでしょう)。
勤め先は堂々と仰るが、雇用形態や部署はもごもごと口ごもり言いたくないようだった。

『一般女性に相手にされないんだ』とボヤいてみえたので、『…❝一般❞か…』と察しがついた。

ただ、私とは真逆のパターンの方。

『僕は若く見えるけれどもう40になります。
家事はすべて母がやるので、僕は家事は一切できません。
〇〇さん、お料理上手そうですよね。
家のことはすべてお願いしますね。
僕は稼ぎが一般よりずいぶん少ないので、もちろん〇〇さんにもしっかり働いてもらいますが』

…うわぁ、なんか勝手に話が進んでるぞ。


障害があるから、とご家族からしっかりサポートされているようだった。


私の食べているものを欲しがったり、デート場所が私の家から高速道路で2時間はかかることを理解していなかったり、ショッピングモールに呼び出したくせに『買い物とか興味ない』と言う男性の姿に私は一日で疲れてしまった(もちろん、私は『遠いんですからね!』と訴えて集合時間は9時から10時に変更させた。お化粧とかの時間考えたら5時起きになっちゃうもの)。

ほぼ初対面の方に食べ残した食事をねだられるとは思っていなかった(すっごく味付けが濃くて食べきれなかったのだ)。


ものすごく腹が立ったのよね、私。

毎日毎日ご飯作りから掃除からみ〜んな家事をやって、仕事だってしてるのに、まだ『おい、早くアイロン掛けとけよ』と家族にこき使われていた当時の私から見たら…。

…む、むかつくぅぅ……

その男性とはそれきりだった。




マイナンバーカードのことを話したかったのに、めっちゃくちゃ逸れた(笑)。


んー、お金(ポイント)に釣られちゃう気持ちもわからなくはないが、国が導入を始めた頃に素直にカードを作った側からしたら、『しら〜』って感じでした。

だってあの頃はマイナンバーカード作るのは危険だなんて騒ぐ人もいた頃なんだもの。




いやぁ…、テレビで見てたけど。
市役所の方々、お疲れさまでした。
ホント、あれは職員さん可哀相だと思った…。





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