悪夢が止まらない。
ここ最近晴れた日は毎日浜へ行っている。
いつもの浜へ行くと、白くなったタコノマクラが海面にたくさん浮いていた。
すくい上げるべきかどうか悩んだ。
「こんなにたくさんあると、うちに置き場所がないよ…」
「一気に打ち上げられるなんて…環境が変わったのかな…嫌な予感がする」
フッと目が覚めた。
夢だった。
そのまま、またまどろむ。
若い夫婦が激しく何かを打ちつけている。
二人が喧嘩をしているわけではない。
…子どもだ。
子どもが血まみれになっている。
泣き声もあげず耐えている。
うずくまって。
親たちは口からネバネバと糸を引きながら。
口元にアブクをたてながら。
何かギャンギャン喚いている。
言葉が不明瞭だ。
私の実体はそこにはないらしい。
「やめなさい!」
声も届かず。
制止もできず。
子ども(男の子だった)が血だらけになりながら必死にうずくまっている姿を見ているしかできなかった。
「っわ!」
目が覚めた。
時計を見たら2:30。
なんだって最近はこんな嫌な夢を見るのだろう。
しばらくうなだれた。
仕方ないので洗濯物を畳んで気分を変えようと試みる。
ここ数週間である。
それまでは夢なんて年に2〜3回しか見なかった。
ここ毎晩、暴力的な夢で目が覚める。
2時台とか4時台に。
朝起きるときに見ていたら6時だ。
もうそんな時は諦めてコーヒーを飲む。
過去の出来事を整理しているとか、色々仮説はあるけど、夢って結局メカニズムが解明されていない。
悪夢を見づらくする漢方を飲み始めたが、これでは効いているとは言えない。
もしかしたら、今の自分には何かしら強い負荷がかかっているのかもしれない。
警告のようなものなら、それを軽んじるわけにもいくまい。
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