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【初noteです】 「今、インドに思う事」

旅は継続中

私は今自転車で世界を旅しています。最初はバックパッカーだったのですが、点から点を移動する感覚にすぐ飽きてしまいハノイで自転車を購入しました。

すでに1年以上旅は続いているのですが、今もシコリのように残っているのがインドの旅について。

僕はインドが嫌い

結果を言うと嫌いです。
ただ納得していない。

正直な話をすると

「自転車じゃなくて僕も多くの旅人と同じようにバスや電車で旅していたらインドを好きになれてたはず!」

という思いがあります。

自転車旅にはまだまだ早すぎる国だった。と思いたい。

ベトナムよりも酷い交通

道路はようやく整いはじめていますが、ドライバーのモラルが低いです。内輪差は頭にありません。

実際僕は3回事故と呼べる状況になりましたが、2回は巻き込みです。

もう1回は対向車線の追い越し。

狭い道でも追い越しが行われるのは何処の国でも同じですが、インド人が違うのは歩行者や自転車が見えていないこと。

車の対向車がない限り、僕みたいな自転車や歩行者に対しては「お前らが避けろ」と言わんばかりに突っ込んできます。

道が狭いので僕は路肩の籔に突っ込むしかないです。

こんなことが毎日起こります。

1度あまりに道が狭すぎて避けれず、右ハンドルが接触してしまいました。

当然僕と自転車はぶっ飛びました。が、相手は何事もなかったかのように走り去ります。

怒りをぶつけるチャンスすらない。。。

色味が悪すぎるおやつ【パニプリ】

次々に集まりセルフィを撮りたがる少年のような大人の男性達

とにかく自転車の旅人が珍しいようで大人の男性がセルフィを撮りに集まります。

最初は全て応じていたのですが1日50件などとなってくると話は違います。全然進みません。

インド人もSNS依存度は高く、すぐに拡散されます。

地元のTV局が来たり、警察官に無理矢理止められてスマホ片手にインタビューを受けたり。。(警官インタビューには、かなり不機嫌に対応したので拡散されていないと思いますが。。)

さらに辛いのはFacebookで拡散されると、それを見た地元の人達が宿まで来てしまう事。

田舎の村なんて宿は限られてるので、直ぐに特定されてしまいます。

彼らはノックも無しに部屋に入ってきます。そして僕とのセルフィを撮って満足して帰っていきます。

初めての時はかなりビックリしました。

鍵&無視は必須です。。

テントのほうがマシだと思う宿

インドの安宿経営は不労所得に近い。

つまりなんの管理もされていないって事です。

料金は¥600くらいと他国の安宿料金と変わらないのですが圧倒的にクオリティが低い。

シーツなんて無いのが当たり前でトイレ掃除もされていない。

宿の中でテントを張っていたレベルなので本当にキャンプでいいのですが、それを躊躇わせるのが先程も書いたようなインド人男性の好奇心と人口の多さからくる空き地の少なさ。

見つかった時が怖い。

またインドはあちらこちらに人糞があるのでキャンプに向いていないというのもあります。

(インド政府はトイレの設置に務めていますが、ヒンドゥー教の「浄」と「不浄」という概念やカーストによる職業身分の考え方からいまだにトイレの利用が浸透しきれていません。)

楽しむ以前に色々ありすぎた

上記の3つの理由は常に苦しんでいた事ですが、他にも話せば色々あります。

ホームステイ先の少年がゲイで大変だったり、あまりにもしつこく「うちの村に来てくれ」と付き纏うもんだから根負けして村を訪れると、50歳くらいのおじさん達が大麻を石で潰して丸めて丸飲みしてたり。。カオスですね。

度々下を向こうとする僕のテンションを「これじゃいかん!」と気合を入れて持ち直すのですが、それを超えてくる数々の出来事。

最後のほうではもう気持ちを切り替えることもしなくなっていました。

 

少年のような大人達からみる差別社会

インドの男性達は少年のような人懐っこさがありますが、違う言い方をすると聞き分けのない子供だとも言えます。

自分の欲求を理性で抑えられていない感じが恐ろしくもあります。

こちらの都合は考えてくれないし、自分の目的を果たす為なら簡単に嘘をつきます。

逆に女性はいっさい僕に構いません。挨拶をしても無視しますし、家に招待されても女性陣を紹介される事は稀です。

彼女達は男性に対して無条件に警戒心があるようにも見えます。

「家父長制社会」の悪い部分を目にしている気がしました。

こういうインドの人々を見ていると「残忍な性暴力」が確かにある事を感じてしまいます。

そしてカーストの名残を目にする事も何度もありどんどん滅入る。

もう僕の心は負の連鎖で、インドを良いように見ることは出来なくなっていました。

次は自転車はやめて南のほうも

インドについて「好きな人と嫌いな人にはっきり分かれる」とはよく言われる事です。

しかし僕としては、「あんなに好きな人がいるのに僕はなんでこんなにも嫌いなんだろう」という納得できない気持ちがあります。

なので今回は自転車だった事を言い訳にして、リベンジを誓っておきたいと思います。

また、北と南では大きく違うともよく言われます。

僕はミャンマーから入って北部をデリーまで走っただけなので見ていないインドはまだ沢山あります。

今のところ二度と行きたくない国ナンバーワン「インド」ですが、この旅を終えて再び訪れる最初の国はインドになるのではないかと思っています。

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