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情景4.「晴れゆく眼下の街」【掌編小説 at カクヨム】

今回ご紹介する掌編小説は、カクヨム投稿の『あなたが見た情景』から「晴れゆく眼下の街」です。

早朝の底冷えした空気に包まれるなか、日の出の陽光に触れる温かみ。
山から街を見下ろす景色。
朝焼けが暗がりに沈んだ街のベールを剥がしていきます。

この「眼下の晴れゆく街」という情景は、私がまだ『あなたが見た情景』を書き始める前、サンプルとして書き溜めていた中のひとつです。

イラストでいえばイメージボードのようなものでしょうか。
私が小説というものを書いていくにあたり、情景を意識するようになってから、じゃあ情景を描く記述力を高めていくにはと考えたとき、こういう風にシーンのひとつひとつを丁寧に書いていかないと、と思ったのでした。

習作というわけではないですが、『あなたが見た情景』の序盤の情景は、ホント短くまとまっていて手前味噌ながら読み返すのにも良いですね。

ちなみにこの情景、モチーフとなる先達の作品があります。
志賀直哉の『暗夜行路』の後半。明け方の曙光に触れて街を見下ろすくだりがあって、そのシーンを絵的にイメージしながら書いたのでした。
ピンときた方は、さすがです。

ともあれ、今日も一日、おつかれさまです。
もし朝にお見かけいただけたのなら、おはようございます。

よい一日を。
お楽しみください。

※※『あなたが見た情景』は、目の前の景色を眺めるように情景を思い描ける、ちょっとしたお話のあつまりです。※※

どこから読んでも大丈夫。
ぜひ、目次から好きな情景をえらんで読んでみてください。


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