情景262.「シュパァっと走る」【掌編小説 at カクヨム】
今回ご紹介する掌編小説は、カクヨム投稿の『あなたが見た情景』から「シュパァっと走る」です。
オノマトペの話。
“シュパァッ“て、走る。
なんだか、漫画的な擬音語ですね。
小説やエッセイ、漫画を手掛けられているみなさんに質問です。
オノマトペ、使ってます?
漫画ではほぼ必須ですよね。
エッセイでも、文章に面白みを出すためにしばしば用いるかもしれません。
では、小説だとどうでしょう?
地の文にオノマトペ、入れますか?
私の場合、書いている内容と読んでくださる方の属性次第で使い分けますが、オノマトペは出過ぎない程度に用いるのが吉、くらいに思っています。
たとえば、私が子供の頃に読んでいたジュブナイルだと、
ズガァァァアアアアン!!!
とか、
ドゴォオオオオオオオオオン!!
とか、
ふもっふ!
とか、色々なオノマトペがありましたが、あそこまで盛大な音で一行使うような使い方は最近見かけませんね。
ただ、あれはあれで、子供心にはわかりやすかった。
それは私の素直な当時の印象です。
アニメなどと印象づいている動きのイメージと結びつけやすく、文章から情景が湧きやすかったからなのかな、と今では思っています。
単純に文量も少なく済みますから限られた処理能力でも出力しやすいというのもあるかもしれません。
今回紹介している情景「シュパァっと走る」も、そんなオノマトペの使い方に言及するショートストーリーです。
私的には、このシュパァって、結構イメージがわきやすい擬音です。
軽快にスタートダッシュを決めたような感じがします。
みなさんはいかがでしょうか。
他に走るに関するオノマトペがあるとしたら、どんなものがあるでしょうか。
たとえば……。
スタタタタ……。
シュタタタタ……。
タッタッタッ。
タンッ。
トッ。
ザッ。
ドドドドド。
うーん。地の文にどう織り込むかは、情景次第、かな。
え?
私の好きなオノマトペ?
……アッチョンブリケ。
あれはちがうか。
ともあれ、オノマトペを文章に交えるのは楽しい。
たまにはシュパァっと走ってみましょう。
お楽しみください。
……そのうち、オノマトペについて単独で記事にしてみようかな。
『あなたが見た情景』は、目の前の景色を眺めるように情景を思い描ける、ちょっとしたお話のあつまりです。
どこからでも何話からでも好きなところから読みはじめて大丈夫。
気になったタイトルをひらいてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。 今後も皆さまの読書体験に貢献できるよう活動を続けてまいります。