私は恋愛ができない

私は恋愛ができない。
いつでも、外からもう一人の自分が見つめている。そしてあっという間に家族みたいになってしまって、恋人ではなくなるのだ。女として扱われることがとても少ない。私だって女だ、傷つく。

不器用という名の甘えにおぼれて、私はいつだって自分の殻に閉じこもる。できないことはできないし、と、諦める。自分という名の殻を破けない。いつだって客観的な自分がいて、相手に私の気持ちなんて伝わらない。

そしてなにより、一人遊びが好きで、一人でいる時間が好きすぎて、人と関わることに疲れてしまうし、その疲れてしまう理由の一つとしてあげられるのは、間違いなく、何度でも言えるが客観的な自分に苦しめられて全く外に自分がでないことである。

こうやって自分を分析するのもよくないのは分かっているが、もうひとつの趣味みたいになっているのだから仕方がない。
世の中のカップルは本当にすごいなあと思う。私の元カレもそう、上手に恋愛ができるタイプ。

私は小さいころから大人すぎて、周りの顔色を窺って、人に優しくない。いつだって自分が気持ちよくいられる相手を探していたし、全く堅い話ばっかりしてしまうのだ、本当に、かわいくないなあと思う。

私は自分が正しい世界に生きていたので曲げられないし、全世界が敵に思うときもあるし、こうやって文章を書いているときは、私はこの世でただ一人の何者かになって生きていくのだ。

私は彼が好きだった。今も、昔も。

私のすべてだった、はずだった。
いつからか求めすぎて彼を壊してしまった私は、やっぱり愛し方がへたくそなんだと思う。自分のことばかり、相手の気持ちになんて、寄り添えなかったのだろう、本当に、くそくらえと思っているだろうな。

私は絶対にこのままではいけないと、分かっている。
分かっているのに、どうしてこのまま変わろうとしないのだろう。
いまのままで、このままの自分が誰かに愛される地震なんてないのに、でも、自分を変えてまで誰かに愛されても幸せなのだろうか、とも思う。

私は分からない。自分のことが一番、よくわからない。

人として信頼できる人、そして愛せる人、私にはこの先、現れるのだろうか。我を忘れるほど愛したあの人は、きっと今頃誰かの隣で笑っている頃だろう。

私は自分でもわかるほど、固くて面白みのない人間だ、人は私といると疲れてしまうだろうなと、分かる。

恋愛ができるようになりたい。
傷つくことも恐れずに、自分のことだけにならずに、相手のことを考えて動いて、しっかりと本当の愛情を、届けることができるのだろうか。

この先生きていくとして、今は一人の未来しか見えないから、一人で生きていく準備をしているけれど、どんどん自分が強くなっていってしまうのも、なんだかそれはそれで悲しいのであった。
だってそれは、私が人をちゃんと愛せないとうことの証明になってしまいそうだから。

楽しくもあり、寂しくもある。
恋愛したくもあり、傷つきたくもなく、自分の殻には引きこもる。

世の中の24歳は、もっと恋愛を楽しんでいるよね、きっと。
私はなにか、欠落しているのだろうか。

私はどんなに頑張っても、私にしかなれない。傷ついて、へこんで、変わっても、根本的には私は私だ、そう思うし、そうだと思う。

私は昨日生まれてきたのと一緒。この世界のことも何もわからないし、自分のことが一番よくわからない。

傷つきたくない。このプライドをどこかへ遠く飛ばすことができなければ、私はきっと変わることはできない。

だってずっと、傷ついたふりなのだから。

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