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どんな2人にも

こんにちは。
今年は東京になかなか雪の予報が舞い込んでこないので少しがっかりしているほそいです。もちろん交通網が大混乱するので積もってほしくはないですがちらつく雪も風情があって好きなので1回くらいは降ってほしいです。笑

時は遡り去年のクリスマス。
私は最悪のタイミングで自宅療養となってしまったので部屋に1人でぼーっと過ごしていました。本来なら24日も25日も予定があって「今頃六本木でイルミ見てたのになぁ」とか「浅草で占いしてもらってたのになぁ」なんてことを虚しく考えながらひたすらネトフリを見漁る。インスタを開けばキラキラした楽しそうなストーリーだらけ。え?この子彼氏できたの!?それとも友達?
なんてことも思いながら。笑

せっかくクリスマスだし、普段はあまり観ないけれど恋愛映画でも観てみるか…ってことで「花束みたいな恋をした」を観てみました。かなりの話題作だったのでさすがにネタバレを回避しきれずなんとなくの内容は知っていましたが。笑

以下、ネタバレを含みます。
これから観る予定の方はお気をつけ下さい。

まずこの物語の何がすごいって、終電をたまたま逃がした2人というだけなのに共通点が多すぎてこれはもう運命以外の何物でもないというところ。天竺鼠の単独ライブに行きそびれているところとか好きな作家が同じなところとかこんなに好みが合う人とたまたま巡り会えるって本当にすごいこと。なんかこの頃の2人って飾ってなくて平凡で穏やかですごくあったかい雰囲気があって私は好きです。好きな作家が同じな人に出会ったことってないなー。あ、私は湊かなえのイヤミスがこの世で1番好きです。笑

そして2人は付き合うことになりその後同棲をスタート。けれど就活や仕事で2人の時間は減っていき、せっかく買ったSwitchも一緒にやるシーンはなかった。やっぱり片方が忙しくなるとなにもかもがすれ違う。今までの当たり前が当たり前じゃなくなる。環境が変わると何もかも変わってしまうのかなぁ。恋愛における変化って怖い。

そして4年連れ添っていろんな思い出を作った2人が最後はあっさり終わってしまった。とても切なかった。観ている時は平気だったけれどエンドロールが終わってタブレットの一時停止ボタンを押した瞬間に涙が溢れた。きっとこれが2人にとって最善の選択だったんだろうとは思うけれど人の別れって本当に残酷で、それでいて突然だったりもする。

でも確かに恋人が別れる時ってあっさりだ。私も過去に何回かそういう経験をしたことがあるけれどやっぱりどれを思い返しても最後はあっけなかった。その日までは1番近い存在だったのに次の日には1番遠い存在になって毎日きていたLINEがこなくなって初めて別れを実感する。私の場合は自分から別れを告げたことしかないからそこに悲しみはあまり感じたことがないけれどいくら振ったとはいえ多少の寂しさとか虚しさは感じる。でも、「そうするしかなかった」から別れるのだと思う。「それ以外の選択肢がなかった」から別れるのだと思う。どんなに考えてもそれが最善の選択だと思ったからそれを選んだ。結局、ただそれだけのこと。

ここからは私の持論を少し。笑
いつかはどんな形であろうと別れが来るって考えると思い出を作るのが少し怖くなります。楽しければ楽しい分、失った時のことを考えると不安で仕方なくなります。でも今が楽しいのであれば今は何も考えずただただ笑っていれば良いと思うのも事実です。もし問題が起こったらその時に考えれば良い。毎日を生きるのだけでも忙しい私たちに先を憂いている暇なんてない!!笑












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