◉2 社会へ出る準備をしているあなたへ


前回の最後に書きました通り、
①ドラッカーによる企業の解釈
②ビジネス=「何」をすること
③顧客中心
④仕事を考える

でお送りしたいと思います。

「社会へ出る準備をしているあなたへ」という題名で書いておりますが、シリーズ化したいので、もう少し短い題名でいいのがあればコメントなどよろしくお願いいたします。m(__)m

では、本題に入りたいと思います。


◆企業って何? 会社って何をするところ?(続)

①ドラッカーによる「企業」の解釈


ドラッカーは『企業とは何か』の中で、

「企業は社会的組織である。それは、共通の目的に向けた一人ひとりの人間の活動を組織化するための道具である。」

「企業が社会や人間のために働くには、事業体として機能できなければならない。したがって、利益をあげつつ財やサービスを生み出すことが、企業を評価するうえでの必須の尺度である。」

また、『現在の経営』では

「事業体とは何かと問われると、たいていの企業は利益を得るための組織と答える。たいていの経済学者も同じように答える。この答えは間違いなだけではない。的外れである。事業の目的として有効な定義はただ一つである。それは”顧客を創造”することである。」

と書かれています。
何が言いたいかというと、

企業は「幸せを実現するためのもの」
企業の目的は「顧客を創造」すること

とうことです。
少しわかりにくいと思いますが、続きを読んでいただけるとわかると思います。もう少し、お付き合いください。

②ビジネス=「何」をすること

ハーバード大学名誉教授のセオドア・レビット氏は、

「行動可能な言葉で会社の目的を定義すれば、それは顧客の創造と維持ということになる」

「利益は会社の目的を的確に表現するものではないし、そこから行動が生み出されるわけでもない。利益は活動の成果、すなわち所産にすぎない」

と言っています。

噛み砕いて説明すると、
利益とは「ありがとう」の気持ちにより、お金をもらい、ご飯を食べること。つまり、目的は「喜ばせる」こと
といった意味になります。

また、会社の利益について、このようなものも目にしました。

「食物が人間生活の必需品であるように、利益は会社が存続するための必需品である。それをなくしては、会社は生命を維持できない。しかし、利益が目標であれば、人生の目標が食べることと同じくらい愚かなことだ」
            (参照:ハーバードビジネスレビュー 02年)

これは、分かりやすいですよね??
何が「本質」なのかを見極める重要性が伝わると思います。

続いて、
『マッキンゼーをつくった男』マービン・バウアーより、次のような言葉を紹介したいと思います。

「企業が躓くのは、正しい問に間違った答えを出すからではなく、間違った問に正しく答えるからである。

例)失敗する企業が出る ➡ 悪いことをしてはいけない
 この考え方は、間違った問に正しく答えている、例になります。

なんとなくイメージできるでしょうか???
失敗しても、挑戦しなければ成功しないこともありますよね?
つまり、本質を見てね、ということです。

③顧客が中心

ドラッカーによる事業を定義するための方法は
⑴顧客は「誰か」
⑵顧客はどこにいるのか
⑶顧客は「何」を買うのか
⑷顧客にとっての価値は何か

です。これは、躓いたら戻るべき「原点」になります。

ここで、注意しないといけないのは、

1.顧客が中心であることと、顧客の言いなりになることは違う
2.顧客自らの欲しいものを知らないことが多々ある
3.顧客の声から「顧客の求めるところ=価値」を察すること

の3点です。

例を挙げてみましょう…

・外国人観光客が何を求めているか。
 神道的なものを感じたい? 日本人と交流したい?
➡これを察するのです。

・誰かを、人がいるところにアクセスさせたい、何かをPRしたい場合
➡人がいなかったり、その特別なキーワードで調べないと検索されないのはいけない。

当たり前のようなことを言っているかもしれませんが、案外できていないものなのです。「外国人観光客と言えば、日本の文化に触れたいにきまっている」や、文化祭などに集客したいのに、「○○大学文化祭」「○○祭り」と検索しない限り出ないようではいけないということです。

④仕事を考える

松下幸之助氏は、このような言葉を残しています。

麻雀の道具をつくっている会社の人間が「麻雀をするのはよくないことだ」と思っていたら、その会社の経営はうまく行かないだろう。「昼のあいだ一生懸命働いている人にとって晩にする一時間の麻雀は喜びになるだろう」「その喜びのためにわれわれは麻雀の道具をつくって売っているのだ」と思ってこそ、堂々とその仕事をやっていけるわけです。そして、その上に、一人ひとりが喜びをもって仕事を進めていけば、会社は自然に成功するはずだと思います。

これの意味指すところは、

「誰かの喜びに目を向ける」ということです。
そして、それが「あなたの存在意義」にもなります。

一度、あなた自身に問いかけてください。
「あなたは何ですか」「あなたは誰ですか」と

そうすることで、自分の今の姿や、すべきことに気づくことができます。
もし、すぐ思いつかなくても、「なりたい姿」をイメージしてください。
そこに向けて、今すべきことを考え行動していくのです。

例を挙げましょう。

ウォルトディズニーは
子どもらしい生活を送ることができませんでした。
だから、今の子ども達を満足させられるよう、
「ディズニーランド」を設立したのです。

今の自分と、なりたい姿をイメージして、
行動し、日々進んでいくことがとても重要です。
そして、そのための仕事であることを忘れてはいけません。

お金を1番の目的にした仕事は本当にあなたのためになりますか。
収入を目的にしても、限度があるのかなとも思います。
一度ゆっくり考えてみてください。

自分がしたいこと、やるべきことをしていたら、気づいたら収入が増えていた、世のためになっていたという方が、幸せになれる気がしませんか?

自分を見直す時間を作ってみてください。


今日はここまでにします。

次回は、
①企業はみんなのもの
②社会に貢献するための体制整備
③アカウンタビリティを果たす

でお送りしたいと思います。

前回の記事になります。
よろしければ、ご覧になってください。

よろしければ、次回の記事もお読みください。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。


\MI-HA/


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