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引きこもりにくい家のしくみ

おそらく卒業まで小学校に行かないだろうと確信したあと、いきなり娘の居場所探しをした理由―――。それは、義弟の影響が大きい。
彼は、スーパーヘビー級の引きこもりなのだ。中学生から、ずっと。

私はかつて夫との結婚を反対され、なかなか大変だったのだが、その大きな理由が彼。いま現在も、義母と2人暮らし。8050問題を絵に描いたような暮らしをしている。
私は結婚して20年以上になるけれど、夫の実家で彼を見たのは合計3回程度だろうか。
「見た」というより、「見かけた」といったほうが正しい。しかも、正面から見たことはなく、斜め後ろからキッチンに入ってきたときにちらっと。
だから顔は幼い頃の写真でしか知らない。違う場所で会っても、多分わからない・笑。笑うとこじゃないけど、笑うとこである。

娘が学校に行かなくなったとき、瞬時に彼を思い描いてしまったのである。つまり、不登校の行く末は引きこもり。100%引きこもりだー!! と。
ふだん、目先のことに追われて、未来を思い描いたりしないくせに、こういうときは急に飛躍して、未来の引きこもり像を描いてしまったのだった。

私がやったことは、とにかくちょっとでも外に出るようにするための居場所探しと、ひきこもらない家にすることだった。
幸い、予定外に3人子どもができてしまったため、子ども部屋が1部屋しかない。

奥にあるいちばんいい部屋は私の仕事部屋として使っているため(わが家はいつだって大人優先だ、だって夫婦で買ったマンションだもん)、リビングにつながった部屋=リビングからまるわかりの部屋が子ども部屋だったことが、功を奏した。

部屋の配置、部屋の構造、これ、けっこうポイントだと思う。
もう、引きこもりようがないんだから!
しかもリビングが明るいから、リビングに出てくるしかない・笑。

子どもの部屋は奥まった場所にしないこと、玄関入って直行できる場所にしないこと、リビングから様子がわからない場所にしないこと。できるだけ、でいいから。

そして必ず家族が集まりたくなるリビング(居間)があること。決して広くなくていいから。うちだって3LDKなんだから(子どもは1人の予定だったから)! むしろ狭いほうが、一緒にいるしかなくなるしね。


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