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”自転車に乗れない“人、いますか?

風を切ってみたい。
それが私の願いである。
自転車に乗れない人って、全人口の何%くらいいるんだろう。

子ども3人 自転車に乗れないことの不便さよ。←五七五調でお読みください。

しかも車も持ってない。まあ東京だから車はなくてもなんとかなるけど、
家族旅行に行くときはいつも電車で、まるで民族大移動のようだった。

前後に子どもを乗せて自転車をこぐお母さんは、私からするとサーカスレベル、いや、シルク・ドゥ・ソレイユレベルだし、
おばあちゃんが”けんけん乗り”する姿を見たときの敗北感といったらない。
自転車に触る機会もほとんどなかったから、自転車を引いて歩くこともできない。
子どもの自転車のタイヤがパンクして、自転車屋さんまで引いて歩こうとしたら、
ペダルが横に立つ私の足に当たってうまく歩けないのである・笑。
自転車との距離感がわからないのだ。

小さい頃、姉が小学校の運動場で自転車の練習をしているのに付き添った。
父が後ろで支えているフリをして、そっと荷台から手を放す。「支えているから大丈夫だ」と。
じーっと見ている私。
「大人ってこうやって上手に嘘をつくんだな(いい意味で)」
それがわかっちゃうともう、自転車の練習なんてできなくなっちゃって。
乗れなくても困らないし。しかも身一つで自動車の横走るなんて、怖すぎるし。
「絶対嫌!!」と自転車の練習を激しく拒否したのである。

ほとんどの人が自転車に乗れるのは、どんな家庭環境でもどんな親子関係でも、
一緒に自転車の練習をしてくれたってことだよな。なんて思うこともある。

大人になってなぜか自転車の記事を書く仕事を引き受けちゃったこともある。
「じつは、乗れないんです」とは最後まで言えず、無事記事は完成した・笑。

自転車に乗れないおかげで、お年寄りも子供も、素直に尊敬できるようになった。
30分程度の距離なら、普通に歩くし、歩くことが大好きになった。
大人になって「できない」ことを素直に言えるようになった。
泣きわめく子どもをなだめすかして長時間歩く大変さもわかった。
学校に行きたがらない子どもを、無理やり車や自転車に乗せて連れて行かなくて済んだ。
そんなメリットもある(負け惜しみ)。





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