4日目:いよいよヴィパッサナー瞑想

3日半続けた鼻息スースー瞑想を終えて、午後からヴィパッサナー瞑想へ。「呼吸に集中してた意識を、そのまま頭のてっぺんに移動しなさい。そして心の目で観察しなさい」と。やってみると、髪がそよぐ感じ、かゆい感じ、あつい感じ、ふくらむ感じ、血が流れる感じ、微妙ではあるが伝わってくる。自分の感覚がこの3日間でけっこう敏感になっているのに驚き。あと猫背が治って姿勢が良くなっていました。

頭が終われば、目、耳、首、肩…つま先へと、くまなく観察しつづけてみなさいと。イメージ(このあたりはこう感じるだろう)するのは禁物。事実をただ見つめるべし。顔とか感覚器官があるところはなんとかいけるが、二の腕とか脇腹とか、そもそも普段意識しない部分は何も感じない。「1分間何も感じなければ笑顔で次に進みなさい」ということで、ぼくは瞑想しながらずっとニコニコしてました。

ひととおり(約1時間)終えたところで、前触れもなくやってきた悪魔の時間。「今から1時間動いてはなりません。足がしびれようが、蚊にさされようが絶対にダメ」。開始時点でもう足痺れたので、20分もすれば油汗。みんなの生ツバやハァハァという声も聞こえてくる。アディッターナ(決意の時間)と呼ばれるだけあって、かなりタフ。大人になって半泣きなったランキングトップ5に入りました(残りの4つはうんこ我慢)。

なんとか乗り切ったものの、あと5日間ずっとこれ続くのか…とマジでめまい。次の瞑想から、せめてもの対策としてクッションなど多量にもってきて最強フカフカ状態にしてやりました。しかしこれが裏目。眠くなって集中力を欠き、よけいに時間が長い。リタイアが一番多いのが4・5日目という理由がわかりました。

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