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1年半のうちに2度も卵巣嚢胞の手術をする羽目になった。

いらない生理はさっさと止めておいたほうが良いと思った。
生理は驚くほど正確な周期で到来するし、生理痛も酷くないし、生理自体はかなり面倒だけど「ピルずっと飲むには高いなあ」と生きてきたが、そのせいで掲題の通りになってしまった。しかも疾患との付き合いは今後も続くらしい。

とはいえ、患ってしまったのは仕方なく、せっかくなので記録しておこうと思います。

何になったのか

■子宮内膜症
・生理の血(子宮内膜)が本来発生する子宮の内側以外で発生、そのまま古い血が溜まってる状態。
・ならない人はならないが、なる人はなる。婦人科的にはよくあるらしい疾患。
・ 人によっては生理痛が酷かったりする。
・原因はわかっていない。遺伝はしない。
・不妊症の原因になる。
・生理を止めない限り、再発しやすい

「とんでもねえ座標バグじゃん・・」と思いながら説明を聞いていた。
その座標バグが卵巣で発生したため、チョコレート嚢胞というものに至っていたようです。

■チョコレート嚢胞
・卵巣に古い血が溜まり、平常時ウズラの卵程度の大きさの卵巣が、私の場合は8cmにもなっていた。
・普段は悪さをしないものの、4-5cm以上は治らない。
・悪性化する可能性、破裂や捻転する可能性があり、残しておいてもよいことないので切除するのがスタンダード。
・担当医さん「破裂、捻転は激痛だし緊急手術だよ~~~~~」
・不妊症の原因になる。
・生理を止めない限り、再発しやすい。

破裂、捻転は嫌すぎるな。

いずれにせよ、「生理の際の座標バグ」なので、生理をストップさせておけば発生しないという訳だ。
学生のうち、妊娠を全く考えていないうちは、ストップさせせておこ・・・?悪いことはいわんから・・・・。

2回も手術した

1回目

以前から市町村で無料の検診をやる旨通知はあった。が、仕事忙しく、そして私の怠惰さ、生理が順調だから大丈夫という思い込みから、初めて子宮頸がん検診を受けたのが29歳くらいだった。

幸いにも子宮頸がんは見つからなかったものの、そこでチョコレート嚢胞が発覚し、
 担当医「とっちゃったほうが良いと思うけど、どうする?」
 わたし「とっちゃいます!」
と即答してから予約、おおよそ3か月後に手術。これでも最速である。
術後1週間ほどで退院。

これはよくある流れなので、体験談はいっぱい転がってると思います。

が、私の場合はこの時の手術よりもその後の便秘と発熱のほうがつらかった。
退院数日後、突然38℃の発熱、そこから1週間熱が下がらず、再入院する羽目になる。
腹腔内出血のための発熱、それに伴い貧血も併発していたらしい。抗生物質を打ち続け、止血剤や鉄剤を飲み続けて、2週間で退院。

ここまでが2021年秋頃の話です。

2回目

2回目は経緯がややこしかった。
再発→急な進行&子宮外妊娠の疑い→不正出血→腹部の激痛→緊急手術&入院。

まず、1回目から1年経たずに再発していたらしい。再発率は高いって聞いてたけど、さすがに早すぎるやろ。。

毎月病院に通って様子を見つつ、再発発覚から半年と少し経った2023年2月半ばの検診にて
 ①卵巣嚢胞が8cmに急成長しており
 ②子宮外妊娠の可能性がある(わかんないけど)
とのことで、一気に緊迫感を帯びる。
①は前回と同様だけど、②の場合は破裂の可能性があり緊急性が高いらしい。
破裂は嫌すぎる。その週中に精密検査の予約を取り、その日は帰宅した。

翌日は症状がなく普通に出勤・・したところ、不正出血したので即病院へ。
生理痛のような腹痛がどんどん酷くなり、最終的には車いすに乗っけてもらって血液検査、MRI、レントゲン、心電図などをはしごし、医師による診察。

担当医「子宮外妊娠か卵巣嚢胞が破れたか、よくわかんないね~~~。
   今日夕方くらいなら手術できるけど、どうする?」
わたし「よしなにお願いします(即答)あと痛み止めもらえますか!!!」

手術は人生で3回目だからもう動じない。先が見えない疾患ではないし、物理的に治すのが最速だ。

その頃には痛みで横になってもいられず、ベッドに縋り付いていた。
出産レポで陣痛を「やばい生理痛」と表現されていたことを思い出す。もしも何時間も続く陣痛がこんなのなら、痛み止めが必要な痛みじゃん・・。
痛み止めは飲み薬ではもう効かないだろうということで、点滴で打ってもらった。

という訳で、前回は3か月待ちだった手術が、今回は当日に決行された。
原因となり得るものが多すぎて、結局腹痛の原因は明確にはならなかった。超初期の不全流産かな?とのこと。
巣嚢胞の切除、臓器の癒着の剥離、通ってない方の卵管除去、子宮外妊娠してないか確認、溜まってた血液等の掻爬(そうは)など、とにかくいろいろやってもらったらしい。
一回でいろいろやってもらえてお得な気分だね(?)。

担当医さんから説明を聞きながら「この人わたしの臓物を洗ったんか・・」「臓器、思ったよりもホルモン盛り合わせっぽいなあ」と考えるなどしていました。
手術翌日は起き上がれなくなるなどしていましたが、「これが本当の腹筋崩壊!」とか考えていたのでメンタルは割と元気だったのだと思います。

現在は、術後1週間経っても発熱がないので、感染や出血はなさそう。無理して重いものもって出血とかしない限り大丈夫かな?と思っている。

あと、看護師さんの「緊急の仕事とかなければ、病院としては術後一か月安静がおすすめです」に甘えて、1か月の安静を指定した診断書を書いてもらった。

緊急入院手術あれこれ

1回目のように事前にわかっている入院であれば、持ち物やスケジュールなど事前に説明を受けるので問題ないと思います。
ただ、2回目のように通院したらそのまま入院パターンだと、何も準備できず困ることもでてきますが、なんとかなる旨を書いておきます。

■突然の入院の場合
・入院先でAmazon等を受け取ることができるので、スマホと充電器があれば最悪なんとかなる。看護師さんに確認してみよう!
・自分のお薬手帳は買えないので、あれば持っていくべし。
・入院中は駐車場から車をどかしておいてね、と言われることがあるので、もしやと思ったら遠くてもタクシー等で行くとよいです。やむを得ない利用は医療費控除の対象となる。
・入院や手術の場合、支払いの連帯保証人や万一の際の身元引受人を記載する書類を書く。ぐぐったら親族でなくても良いらしい(そこは信用なので、日ごろの行いをちゃんとしておこうと思った)。印鑑はなくても大丈夫。

所感

生理がある限りよくある、ランダムで発生する疾患にあたったので、いらない間は生理なんて止めといた方が良いな、と思うようになりました。

私は生理痛酷くないし、飲み続けるには高いしな~でピル飲まなかったけど、今後も子宮内膜症とは付き合っていかないといけないし。

2回目に至ってはちゃんと通院していたのになあ。
すぐさま生活に支障が出るような疾患ではないし、普段は普通に元気だけれど、早くピルを保険適用にして予防からスタンダードにしてほしいですね。

という訳で、症状なくても定期健診は受けようね、不要なうちは生理は止めておくべきじゃないかしら、という話です。

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