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カナダ留学生活時間割

カナダに来て40日。バンク―バーでも桜が咲き始めました。

芸能人が留学するっていう報道はあっても、時間割まで紹介されることがないので、今日は日々どんなことをやっているのかを書こうと思います。

コロナの影響で対面授業(in personというようです)は少なく、オンラインが多くなっています。私が選んだ学校は、トロント校、バンクーバー校、ビクトリア校があるのですが、その中でも時差が3時間あるトロント校のオンライン授業を選んだので、朝6時に授業が始まります。

6:00~9:00 Grammer の授業。先生が熱心だし、クラスメートも非情に優秀なので大変レベルの高い授業になっていて、使用テキストも良質で、Reading, Speaking, Listening, Writing が網羅された内容になっています。息つく暇なくポンポンと質問と回答が飛び交う3時間は真剣勝負を挑むような思いで向かっている時間です。そして、毎回宿題が山のように出されます。

1時間休憩後(トロントはランチタイム)、10:00~10:50 Vocabulary の授業。受験勉強では守備範囲ではなかったあらゆる熟語(Phrasal Verb)の使い方を教えてもらい、すぐに自分で文章を作ってチャットボックスで送るとその場で添削して返してくれます。ほめ上手な先生で有難いなって思います。

11:00~12:00 Grammerと同じ先生によるWriting の授業。文章の書き方、接続詞の使い方や論理的に進めていく方法、語彙の使い方、文章構成力を身に付けるべく、これもまた矢継ぎ早に説明と質問が繰り広げられドンドン名前を呼んで当てられていく時間の到来です。これもまた山のように宿題が出されます。

今回の経験で得た収穫の一つはオンライン授業の良さを知ったことです。オンラインのお陰であらゆる国のあらゆる年齢の生徒と共に学べています。今週は、トルコ、コロンビア、チリ、メキシコ、韓国、中国、香港の仲間たち。毎週新しい生徒が入ったり違うコースに移動したりして、月曜が来ると「今週はどんな人が来てくれるのかな?」と楽しみになっています。

授業の合間にグループに分けられて生徒同士でタスクを与えられる時がありますが、そんな時に国の話を教えてもらったりするのも楽しみです。生徒の学習動機は様々だけど、やはり自分の国の政情が不安定なので英語を学んでカナダで仕事を得ようという目的を持っている人も多く、英語を学ぶことが生きる術を得ることになっているのだなと感じます。ニュース報道でしか聞けない他国の事情を直接聞くこともできます。(でも問題にならないように、聞ける範囲のことだけを聞くように気を付けてはいますが)

Grammer ・Writingのクラスは同じ先生なのですが、とてもアグレッシブで知識豊富な指導力のある方なので、どんどん宿題も出すし、オンラインなのでどんどん指名されて瞬時に答えなければならない。でも、このプレッシャーとスリルが快感になっていて、毎日5時間の授業の後少なくとも6~7時間は机につく日々を送っています。先生と良い意味で真剣勝負をしている気分。食事とシャワー以外は机に向かっているという日々・・・案外、気に入っています。

留学は、「求めよ、されば与えられん」だと学びました。先生に「勉強したいので本を教えてほしい」と聞くと、本一冊分のPDFをメールで送ってくれます。

チリから来たクラスメートの提案で近々「Book club」を立ち上げることになりました。Vocabulary の先生に読むべき本を紹介してもらったところ、先生も時間があるときに参加してくれるとのことで、「英語の勉強のために本を皆で読もうよ!」と、そんな素敵な仲間に出会えたことを嬉しく思っています。

カナダに来て、良いなって感じていることの一つに、日本のテレビを見なくてよくなったことがあります。ニュースや天気予報、スポーツチャンネルだけにしていても、何かと耳に入ってくる内容が下品すぎてイライラしていました。

こちらでは、ネットフリックスとプライムビデオ限定なので、実は今『Lord of the Ring』にはまっています。20年前は子育てで忙しく、見るとしても映画は「どらえもん」「クレヨンしんちゃん」しか行けませんでした。今ようやく20年たってカナダで娘に勧められて見たところ、はまってしまいました。Extended Versionも購入し、本も購入しました。1000ページあるので、1日1ページだと3年かかるなぁと思っていますが、装丁デザインが素敵な赤い分厚い本を手にして毎日ニコニコしています。この映画は、人間の愚かさや醜さ、素晴らしさ尊さ、偽善や二面性などを表現していて何度見ても惹きつけられいます。英語の勉強にもなりますしね。

リタイアする年齢の方へのメッセージですが、             60歳になってもリスニング力は上がります。英語の会話力も若い時に劣らず、いやそれよりうまくなります。「もう歳だから・・」という人がいますが、それは単なる言い訳で、肉体的な体力は衰えるかもしれませんが(中には衰えない人もいますね)それ以外は、本人の気持ちと努力次第で何でもできるなって今回つくずく思いました。1か月たちましたが、必死に受験勉強して英語力がピークだった大学生の頃より良いんじゃないかなって今思えています。

自分のパフォーマンスに最大の影響を与えるのは自分の気持ちだなって。

「できないことは、やればいい」って言葉が好きです。「できない」って思っていることは「やって」しまえば、「できること」になるんですもんね。

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