牛乳を飲むと骨粗鬆症になる!?
ミネラルのひとつに、カルシウムが挙げられます。
皆さんも聞いたことのあるミネラルですよね。
前回、現代人がビタミン・ミネラルが不足しているというお話をしましたが、なんでもかんでも積極的に摂ればよいわけではありません。
また、食品もさることながら、安価なサプリメントはその成分内容に疑問を感じるものも多数あります。
どのように摂取した方がいいかやその量については、ビタミン・ミネラルの性質によって大きく異なります。
カルシウムを例にしてお話します。
カルシウムのうちの99%は骨に存在します。そして、血中のカルシウムを一定に維持できるよう、常に血中へ溶解したり(脱灰)、再石灰化したりを繰り返しています。
しかし脱灰と再石灰化のバランスが崩れてしまうと、血中に余ってしまったカルシウムが臓器や血管沈着し、尿管結石やアルツハイマー病、変形性関節症などの様々な疾患を引き起こす原因となってしまうのです。
カルシウムのバランスが崩れる原因には、
①ホルモン異常
②pH低下(砂糖・肉などの酸性食品の摂取)
③マグネシウム不足やカルシウム単体での過剰摂取(乳製品の摂取、カルシウムサプリメントの単独摂取など)
③リン酸過剰摂取
などが挙げられます。
カルシウムが体内でバランスよく働くためには、カルシウム:マグネシウム=1:1で存在する必要があります。
ところが、牛乳ではカルシウム:マグネシウム=11:1と明らかにカルシウム過多に偏ってしまっているのです。
そのため、せっかくカルシウムを摂取しようと牛乳を飲んでも、かえってそれによってカルシウムが骨から溶解し、結石や動脈硬化、心臓発作などを引き起こすことを助長していることもあるのです。
一方、緑黄色野菜は、カルシウムとマグネシウムがバランスが良く、カルシウム代謝に悪影響を与えることがありません。
また、動物性たんぱく質の過剰摂取などもカルシウムのアンバラスを引き起こすので、気をつけたいところですね。
ただし、何もかも摂取を禁止するのではなく、嗜好品としてたまに楽しんでいただく♡そんな心のゆとりは持っていたいですね。
サプリメントで言えば、カルシウム単剤ではなくマグネシウムやビタミンDも一緒に飲むことが望ましいです。
このように、生体内は常にいろんなものとのバランスの上に成り立っているのです。
そのため、ひとつの情報のみを鵜呑みにしてしまって全体を俯瞰できない場合、かえって健康障害を起こすこともあるので注意が必要です。
私も、常に生化学的根拠に基づいた正しい情報を提供できるよう努めていきたいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました♡
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