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残業100時間の行方

ブラック企業元社員です。

皆さんは100時間の残業に価値があると思いますか?

私はブラック時代に80-100時間程残業をしていました。
一転、現在の会社ではほぼ残業なし生活。
前回記事にしましたが、緩やか過ぎるほどの生活を送っています。

残業生活から解放された社畜がその100時間をどう過ごしているか。
100時間の価値について考えました。

療養期間

過重労働が原因で、転職直後は満身創痍でした。
睡眠障害、偏頭痛等が完全には治っておらず、万全とは言えない状態。
まず療養に専念しました。
転職先には体調が万全でない事は面接で伝えていたので、業務引継ぎはかなり緩やかに対応してもらっていました。

ただ、ホワイト企業の緩やかさをナメていました。
万全でないにしてもあまりに緩やか過ぎます。
退屈さのあまり、もう配慮は大丈夫ですと上司に切り出すまでそう時間は掛かりませんでした。

まだ空が明るい

残業生活から解放されて驚いた事は、会社を退勤してもまだ空が明るい事です。
ブラック企業社員は青空から遠ざかります。
退勤時間には日は落ちていますし、休日はサービス出勤しているか疲労のあまり部屋に籠っていました。

まともな世界に戻ってこれた。
転職後、明るい空を見てそう感じました。

人生の過ごし方を考える

急に時間が出来ました。
体調も回復し、何もせずにいるのは勿体ない時間です。

残業生活の頃は、仕事に追われているので当然意味のある日々を送っていると思っていました。
しかし冷静に思い返すと、その日その日で目先の仕事を必死にこなしていただけで、本当の意味では思考停止で過ごしていたと気が付きました。

時間が出来た今、この余力の100時間を将来の為に使う事にしました。

毎月100時間投資

①自己投資:勉強 月50-60時間

本業の貿易関係は法改正が激しい世界で、日々知識をアップデートしなければなりません。
輸出管理の輸出令別表1はExpert試験対策で散々学習したので、最近は輸出令別表2関連の化審法、安衛法、毒劇法あたりまで手を広げています。

また、本業の貿易に限らず法律を勉強したいと考え、社労士を目指す事にしました。

最近は合計学習時間が100時間を超え、労務関係の法律の概要が見えてきました。
外為法を結構勉強してきたので、普通の人より法律に詳しいつもりでいましたが、未知の用語と次々出会います。
木を見て森を見ず、プロの法律家の凄さを知りました。

Studying 学習レポート

資格取得後は社労士を副業開業し、投資時間の回収を目論んでいます。

②自己投資:トレーニング 月40時間

ブラック企業時代、飲み会がない限り筋トレを欠かさずやっていました。
どんなに遅くなろうとも1時間やる。
少しでもダンベルを握る。
適応障害で身体が起き上がらなかった時もプレワークアウトのベータアラニンフラッシュで無理矢理叩き起こしました。

時間が出来た今は更に+10時間程追加しました。
目的はバイタリティの維持。
歳を取ればいつか身体にガタがきますが、現役で動ける時間を少しでも長くするためです。

心肺機能向上が鍵だと考え、主にジョギング時間を増やしました。
月間走行ノルマは200km以上とし、筋トレ15時間、ジョギング25時間の割合です。

月間記録例

ライフワークとして一生継続が絶対条件なので、1ヶ月単位のフレックス制を導入しました。
最初は1日何時間と固定でやっていましたが、急用で達成出来ない日に罪悪感を持ってしまいます。
なので、飲み会や旅行等でサボる日があっても良いように、月間でノルマを達成すれば良しとしました。

無理の無い範囲で、必ず継続します。

4年間合計

画面コピーを貼ったトレーニング記録はAmazfitというスマートウォッチで取りました。
バッテリーがタフで使いやすいです。

③積立投資&情報収集 月5-10時間

資産運用を本腰を入れてやる事にしました。
始めた当初は大いに悩みながら積立設定と情報収集をしていましたが、最近は以下のルーティンが定まりました。
これは時間を掛けても資産が増えるわけではないので、今後効率よく短縮していきたいです。

積立投資額の調整

3ヵ月間の収支を見て次の3ヵ月の投資額をどうするか考える方式に落ち着きました。
決めるに当たり、自分のリスク許容度を分析するのに時間をかけています。
凡人なので、余剰資金を投入していても暴落が起きれば絶対動揺します。
株価が気になって仕事や勉強、筋トレのパフォーマンスが落ちたら意味がありません。
最悪半額くらいになっても気にせず生活を送れる額はいくらか。
価値観は四半期で変わる事もあるので、積立額の調整というより実質的に自分のメンタルと向き合う時間です。

情報収集

ニュースや新聞は情報収集は、会社の昼休み中の15分くらいと寝る前に見ています。
最近は昼休みと通勤時間、そして帰宅後も社労士の勉強に全投資しているのであまり時間は割けられていません。
下手に情報を知ると積立額がブレるので、情報摂取量を減らす方向で試行錯誤中です。

また、投資のマインドを学ぶべく最近は投資系Noteも拝見していました。

暴落耐性

賞与月に限り、余剰資金から個別株を少しだけ購入しています。
旧NISAから積立投資はしていますが、数年間右肩上がりで失敗を知りません。
ただチャートを眺めるのと自分の資金が激しく上下するのとでは感じ方が全然違います。
暴落耐性を付けるトレーニングと思って、初心者の火遊びをしています。

と言いつつ、6月はNVIDIAを$139.8で短期利確してしまいました。
2Q決算まで一旦様子見を覚悟していたはずが、時価総額1位は流石に出来すぎだと感じて思わず売り注文を入れました。
それがほぼ天井だったのは今日時点の結果論です。
まだ再び上がる段階で売った可能性もあります。
利確耐性も重要だと学びました。

積立投資を継続し、老後ボケた頭で出口戦略を練らないといけません。
今失敗してもサラリーマン生活はまだ長いのでやり直しは出来ますが、老後失敗したら取り返しがつかないです。
耐性を付けて、計画通り完遂する老人を目指しています。

④その他:妻との時間、友人と飲み会

ここまで書いて「もっと私との時間を…」と色々妻から言われそうな気がしたので、捩じ込んだ項目です。
妻との時間は勿論大事にしています。

また、友人との飲み会も随分参加しやすくなりました。
前職では平日に予定を入れる事が困難だったので、定時で上がって飲みに行ける生活は最高です。

100時間の価値

ブラック企業の呪縛がまだ残っています。
100時間を価値ある時間として過ごさなければ辞めた意味がないと感じてしまい、強迫観念に近いものです。

この呪縛から逃れようと思っても無理でした。
以前の気楽に生きていた時には戻れません。
そこで100時間の過ごし方を模索する内に、今のルーティンが定着しました。

ブラック企業を経験しなければ、無意識に日々を過ごしていたはずです。
過重労働をしたからこそ定時生活を充実させる事が出来たとも言えます。

今回の主題、私は残業100時間には価値があったと考えます。
現在の100時間ルーティンの原動力となっているからです。
ただ、残業生活から解放される事で価値は現れます。
苦しんだ末に自由な時間を勝ち取った事は一生モノの経験となりました。

過重労働に囚われている方は、いち早く脱出する事をお勧めします。

サポートは全て自己投資に使わせて頂きます。