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ブラック企業元社員だからこそ社労士を目指そうと思った話

意欲

最近、安全保障輸出管理の最難関試験に向けて、外為法を徹底的に勉強しました。
法令、政令、省令の多重構造となっていて、どこで何が定められているのか、知れば知るほど奥が深い世界です。

輸出管理で日々追っている法改正情報を把握する力が格段に上がった事を実感しました。
法律に関する勉強をここまでやったのは初めてです。

法律と徹底的に向き合って感じた事は、世の中のルールを全然知らないまま生きていたという事です。

外為法以外にも法律は沢山あり、そこには私の知らないルールが山ほどあります。
知らないまま生きていくのも選択肢の一つかもしれません。
ですが、現在はブラック企業時代と違い、気持ちにも時間にも余裕がある生活。

この時間を活用して、法律を体系的に学びたいという思いが出てきました。

法政大学法学部の通信課程

高いモチベーションを何かにぶつけたいと考えながら過ごしていました。
ある日電車の広告で、大学の通信課程という言葉を目にします。

調べてみると学費はトータル50万程で、想像していたよりは低い金額です。
これは今の自分にピッタリじゃないか、そう思って色々な大学を調べた中で法政大学の通信課程が第一候補でした。
理由は通信学生でもキャンパスを利用できるからです。

大学の図書館で勉強に打ち込む生活も、中々充実しそうだなと期待に胸を膨らませました。
しかし、この件は思いもよらぬところで頓挫します。

妻の賛同を得られませんでした。

ブラック企業で適応障害になるまで働き、ホワイト企業への転職で首の皮一枚つながってから、まだそこまで時間は経っていません。妻には随分と心配を掛けました。
その後、また新たな行動を起こそうとしている私に対し不安を抱かせてしまいました。

その不安を無視してまで、通信課程を受ける気にはなれませんでした。

原点回帰

法学部通信学生の道は諦めましたが、世の中の仕組みを学びたいという意欲は残っています。
妻に止められて冷静になると、学んだ先が見えていなかったと気づきます。

法律を学びたいのは良いが、学んだ後に何を自分がやるのか。

学生の頃に志した貿易の仕事には本業で就けています。
本業はこれからも極めていくつもりです。

自己分析すると、法律を学びたいという思いは本業以外のところからきていました。

ブラック企業での強烈な就業経験です。
当時、このまま働けば鬱病になると医者から言われました。
転職しなければ人生が終わると分かり、残業100時間生活の中、転職に備えて資格勉強を急遽始めました。

・勉強開始→TOEIC710点取得→外国為替3級取得→適応障害発症、転職活動で内定獲得→STC Associate取得→ブラック企業退職

9か月間の出来事です。
人生に対しての危機感がこの時の自分を突き動かしていました。

この危機感がホワイト企業入社後も消えず、法律への学習意欲につながっています。

危機感の原因

今の会社では鬱病になる方が難しいくらい、緩やかな職場環境です。
自分は一体何にまだ危機感があるのか。

恐らく、人生は簡単に転落する事を知ってしまったからです。
今の環境が良いからといって安心できません。

適応障害以後の人生では、楽観的な考え方がしづらくなりました。
この危機感は一生背負い続けるものでしょう。

だったら、危機感を利用して原動力にしようと思いました。

ブラック企業への憎悪

最近、ブラック企業関連の記事を書いています。
私の経験を発信する事で、誰かの解決の糸口になればと思っています。

このモチベーションは綺麗なものではありません。
刺のない文を心がけているつもりですが、根底にはブラック企業へのドス黒い感情があります。
私を精神的に追い詰めたブラック企業の人間は、一生許すつもりはないです。

ブラック企業は叩き潰したいと思っています。
現実は一個人はむしろ潰される側で、無力だと知っています。

だから、他の誰かがブラック企業脱出の参考にできる情報も発信する事にしました。

社会保険労務士

労務関係を学びたいと思いました。
ブラック企業を語る上で、私には労務知識が足りません。
実際、ブラック企業時代の未払いの残業代は泣き寝入りしています。

調べると、特定社労士は「労働紛争の代理業務」も行えるとの事。
漠然と法律を学ぶのではなく、労務に特化して学ぶ事に興味が湧きました。

社労士を取得した末には、労務知識を活用してブラック企業脱出をサポートする活動を本格化したいと考えています。

本業では、会社から求められる資格は全て取得しました。
なので、プライベートは好きな勉強に時間は当てられます。
リスキリングとして、労務の道を歩む事を決意しました。

社労士は1000時間勉強が必要と言われている難関資格。
凡人の私は、恐らくそれ以上の学習が必要です。

ブラック企業時代の気持ちを思い出しながら、ガチ勉します。

5/21追記

妻の了承も得られ、社労士の勉強をスタートします。
流石に今年の8月は間に合わないので、2025年に受けます。

通信講座は悩んだ末、スタディングにしました。
先月の試験もデータベースアプリを活用して勉強した結果、短期間で濃密なインプットが出来たので、Webで完結するスタイルには慣れています。
AI学習フロー機能もあるようで、効率的に学習できそうです。


駄文にお付き合い頂き、ありがとうございました。

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