ブラック企業でもう少しだけ耐える力が欲しい人へ
ブラック企業ではパワハラ上司から精神的なプレッシャーを与え続けられました。
背景は、先日の記事の前半にまとめています。
過重労働とパワハラが重なり、最終的には適応障害となったのですが、前任者達が鬱病になった事を考えると、まだ私は軽度な状態で踏み留まりました。
当時のメンタル保護に有効だった事をまとめました。
自己肯定感をキープする
自己肯定感をとにかく維持しました。
パワハラでは人格否定をされ、会社命令と称してこちらの意見は全く聞く耳を持たず、捻じ伏せられます。
「セールス電話に無駄な時間を使うな」
「何で今セールスを断った。固定観念に囚われすぎだ」
「うちはミスに厳しいから。絶対に月跨ぎの計上ミスは起こすな」
「一つ一つ真面目にやり過ぎ。だから仕事が終わらないんだ」
「人に頼りすぎ。もっと自分で調べて対応しろ」
「そんな一々調べていたら仕事が終わらんぞ」
パワハラ上司はその場のノリで詰めてきます。
なので、言ってることはコロコロ変わり論理は破綻しています。
そこで、前と言っている事が違うと指摘をしようものなら火に油です。
言われている事はおかしいと思っていても、怒号に委縮する日々が続くと自己肯定感は下がり続けました。
その時、パワハラ上司以外の人が言ってくれた肯定の言葉を思い出します。
ブラック企業の他の同僚が評価してくれた時だったり、前職での成功体験です。
パワハラを受けると、怒鳴られた時の言葉ばかり頭を巡ってしまいます。
一旦落ち着いて、成功体験を思い返す事で自分の価値を再認識して下さい。
パワハラ上司からの否定的な評価に耐えるためのメンタル保護手段です。
自分の価値はパワハラ上司の意見によって決まるものではありません。
仕事を忘れるルーティン
パワハラのストレスから回復するために、休息とリフレッシュの習慣は死守しました。
好きな趣味を定期的に行うことで、メンタルを維持することができます。
私の場合は、同僚や友人との飲み会、そして筋トレでした。
ポイントは仕事を一切忘れる瞬間を作り出す事です。
飲み会では同僚や友人の面白い話に耳を傾け、仕事以外の話で盛り上がりました。飲み会で下らない話でバカ騒ぎをした翌日朝には、気持ちがスッとします。
筋トレも集中して追い込むことで仕事が頭から離れる瞬間を作っていました。
ただ、注意しなければならないのは、回復は無限ではない事です。
一時的なストレスを消すには有効な手段です。
ですが、ブラック企業で日常的に苦しんでいる状況の人は、次第に回復が追いつかなくなる可能性があります。
私はこの回復が追いついていない事に気付くのが遅れ、体に不調が出ました。
結果、診断されたのは適応障害です。
体力とメンタル面は、並より上くらいと思っていただけにショックを受けました。
ルーティンによる回復は過信しないようにしてください。
話を”聞いて”くれる人との対話
家族や友人、同僚(信頼できる人に限る)で、自分の悩みを話せる人を見つけておきます。
自身が置かれている状況を理解できる人が良いです。
また、自分のトークばかりする人ではなく、感情を理解して助言をくれるタイプの人が望ましいです。
話を聞いてくれているようで自分の話をしだす人はこれに当てはまりません。
例えば家族でも、話のスタートは聞いてくれるけど次第に自分の願望を言い出す事があります。家族で言いやすい関係だからこそ、逆に話を聞いてくれないのです。
なので私は家族ではなく、友人や同僚に対して話をしていました。
悩みを"聞く"、と言いつつも聞く側が多く喋ってる事はよくあります。
話上手ではなく、聞き上手な人に話すと楽になります。
私に助言をくれた人は、飲み会で知り合ったブラック企業OBの方がそうでした。
同じ業務経験があり、話は通じますしパワハラ状況も理解して、私の意見を聞いてくれる聞き上手な方でした。
この方と話す事で自分がどこで悩んでいるのか、自己整理が出来ました。
スパイに注意
同僚(信頼できる人に限る)と書きました。
同じ職場の人間に心の内を明かすのはリスクがあります。
それはスパイ行為を行う同僚です。
スパイは飲み会の話を上層部に報告します。
実際にブラック企業では、上層部へのゴマすりの為にスパイをやっている人がいました。
社内の事情通の人に、誰が信用できるかは事前に聞いておいた方が良いです。
「あいつが飲み会でこんな事を言っていた」
そうスパイに報告させ、器の小さい経営層が左遷人事をするのです。
さらに注意が必要なのが「無自覚なスパイ」です。
これが最も厄介な同僚で、要するに口が軽い人です。
本人に悪意はなく、スパイ行為で点数稼ぎをしようという意志もありません。
ですが、その情報が上にいったらどうなるかを配慮できず、ペラペラと喋ってしまいます。
話相手の同僚は本当に大丈夫でしょうか。
スパイ、若しくは無自覚なスパイではない事を確認してください。
パワハラへの対処例を調べる
パワハラに対する対処法を勉強します。
ブラック企業内でパワハラ上司の元部下がいれば、その方にどのようにして乗り切ったか話を聞いてみます。
また、ネットにはパワハラ体験談が溢れています。
他の人が自分と似たような状況下でどのように対処したか、探して参考にします。
最終手段用に、必要な法的手段も調べておきます。
この知識はお守りになります。
ボイスレコーダーは準備しておきましょう。
ブラック企業脱出のへ布石
いつか脱出してやるぞという意識を強く持ち、脱出に向けた活動も心の支えとなります。
・職務経歴書に記載できる実績作り
・資格勉強
業務改善や業務立ち上げ等、職務経歴書に書けるネタになる活動をしておくと良いです。
転職の為だと思えば、理不尽な命令や、業務量がキツすぎる中でも何とかやってみようと思えます。
私は、絶対に抜け出してやるという思いから、資格勉強を転職を見据えてやっていました。
最後に
これらのメンタル保護手段は、あくまで延命に過ぎません。
マラソンのように長く走れたとしても、いつかは力尽きます。
パワハラを日常的に受けることは、想像以上に精神に負荷が掛かるからです。
限界を迎える前に環境を改善したり、心療内科でカウンセリングを受けたりすることが重要です。
メンタルを守る行動は限界を少し先に伸ばすことが出来ます。
この伸ばした貴重な時間は、脱出に向けた実績作りや転職活動にぜひ使ってください。
ブラック企業は踏み台にしてやりましょう。
最後まで読んで頂きありがとうございます。