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限界が近い人へ、ブラック企業脱出マニュアル


背景

新卒でフォワーダーに入社。希望する職務内容で、社会人としての基礎から国際物流の専門的な内容まで幅広く学ぶ事が出来ました。人間関係も良く、退職した今でも元同僚と付き合いがあります。

転職の一番の理由は全国転勤。
結婚を機に夫婦共働きの生活を確立したいと考え、転勤のない会社へ転職を決意。
また、給与も中々上がらなかったので、転職で給与UPも狙いたいと考えました。

そこで転職してしまったのがブラック企業の商社でした。

なぜ転職時に見抜けなかったのか

転勤無し+待遇の良さに目がくらみました。
慎重な決断をすべきところを、この内定を見過ごせば、次に同じ好条件の内定を取れないかもしれないと考え、決断を焦りました。

実態はブラック企業といえど、外面は良かったです。

面接での質問に対しては受け答えは丁寧でしたし、経営層の人は若手層には期待している事や、商社ビジネスの信念について語ってくれました。是非うちに来てほしいと言われる場面もありました。
採用担当者からは、昇給時これくらいUPするよと待遇の良さを説明されました。
新卒の会社では3-4年掛かる金額で、昇給に焦れていた私には魅力的なオファーです。

ただ、面接官の中で一人だけ、受け答えに違和感を覚える人がいました。表現が難しいですが、人間性が見えづらく、回答が塩気味な印象です。
後に、この人からパワハラを受ける事になります。

この時は、転勤無しと給与UPが実現できる事に注目しすぎており、この違和感を見過ごしてしまいました。

加えて、フォワーダーではそろそろ転勤の辞令が出てもおかしくないタイミングで、転職活動は早急に決める必要がありました。
そうして、ブラック企業へ入社する事を決めてしまったのです。

待遇のカラクリ

詳細は以前の記事で書きました。

優秀な人が次々辞め、会社として人員補充が必要だったからです。
職務内容に対して、待遇が良すぎる会社には要注意です。

入社直後

先進的なイメージのHPと全く異なり、本社オフィスは書類が山積み、日当たりも悪く、どこか埃っぽい古い職員室のような環境でした。

もっと綺麗なオフィス環境をイメージしていただけに、面食らいます。転職失敗したんじゃないかと頭をよぎりますが、待遇は良いんだ、環境は関係ないと自分に言い聞かせます。

だた、そう言い聞かせられるのは長く続きません。

入社2か月目に、いつまで引き継ぎをやっているんだと叱責を受けます。面接官の違和感を覚えたあの人が上司となり、本性を現します。ここから、残業前提の生活が始まる事になります。

過重労働

私以外に同じ部署に総合職がもう一人いました。それ以外は一般職、派遣社員です。
その人も入社1年以内で、優秀な人が抜けた穴埋めで中途入社した人員です。上司から前任はこれくらいやっていたぞとガンガン仕事を詰め込まれていました。
仕事量が膨大になると、ケアレスミスも出てきます。そのミスに対し、オフィスに響き渡るような怒号を飛ばされるのです。

その日は突然やってきました。
総合職同僚が鬱病になり、会社に来れなくなりました。
同僚の仕事は、残り一人の総合職である私が請け負う事になりました。

こうして残業100時間前提の世界に突入する事になります。この時点で入社半年も経っていません。


ブラック企業脱出マニュアル

ブラック企業の定義は様々ですが、私は以下の条件下で戦いました。

  • 上司からのパワハラ

  • 周りに頼れない (総合職が他にいない)

  • 過重労働環境 (残業100時間)

  • 適応障害発症

似たような環境で苦しんでいる方向けに、私の体験談を交えて脱出方法をマニュアル化しました。
以下のような方に参考になると思います。

  • 過重労働で悩んでいる人

  • 限界が近づいている人

  • 心身に不調が出てきているが、まだ心療内科には行っていない人

ブラック企業にお勤めの方は、いつ病んでもおかしくありません。
限界を感じている時点で、かなり危険水域です。
そんな方向けに心療内科の通院から、その状況も利用しつつ、ホワイト企業に転職するプロセスをこの記事にまとめています。

転職活動でどのようにブラック企業を回避するかも記載したので、参考になればと思います。
私は実際、このプロセスでブラック企業を脱出しました。

尚、私のスタンスは「ブラック企業は絶対に脱出」です。
環境を変えずに対処する方法は、他の方のNoteで拝見した事があります。
会社を変えたくない方は、是非その記事を探してみてください。

結論

結論を先延ばしにするのは嫌いなので、お伝えしたい事は先に書きます。

ブラック企業脱出マニュアルのゴールは、ホワイト企業からの内定獲得です。
但し、ホワイト企業の内定を得られるかは運です。
どれだけ転職前の情報収集や対策をしても、入ってみないと分からない事が多すぎるからです。

ですがその運は、ブラック企業脱出に向けて行動し続けている人にしか訪れません。
一番重要な事は、行動し続ける事です。

行動の具体的な過程と、運の可能性を高める工夫を下記にまとめます。

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