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変わること、変わらないことvol.35






1ヶ月、今年も1人で海外に行く
今回も2日の宿だけ決めて、それからは
どこに行くか決めてない

色んな場所をゆっくり移動できたらいいなー

お恥ずかしながら、計画性があまりなく、
わりといつもその場しのぎなもので🥹

そんな感じなので、結局当日は寝ずに用意して家を出た。

用意する時間がなかったかというと、全然あったんだけども🚶

なぜか前日思い立ち、仕事前に往復三時間かけて30分だけおばあちゃんに会いにいくことを選んだのである。

おばあちゃんのお家は東京の練馬にあって、東京なのに、下町感が抜けない。街並みも母親が子どもの頃から変わってないらしいけど、最近ようやく新しい大型スーパーができて、5年後には廃れた駅を新しく改築するみたい。

おばあちゃんは手芸店を長年経営していて
よく働く人だった

そして、聡明な人だった。
賢くて、心が強くて、美しくて
人の神経に触れるようなことは言わない。

泣いたり、弱音を吐いたりもしない。
当時おばあちゃんの家から遠い場所に住んでいた私は年に一回会えるか会えないか。

次いつ会えるかわからなくても
別れる時はいつだって一度も後ろを振り返らなかった。

わたしは樹木希林さんが好きで、
彼女が出ている映画や著書は全て読んでいた。

なんとなくおばあちゃんに雰囲気が似ていて、同じ匂いを感じていたからなのかなとおもう。

そんなおばあちゃんだけど、去年の春におじいちゃんが亡くなって、一気に弱った。
認知症が発症して、記憶がなくなった。

それを利用して色んなことを蝕もうとする大人が周りにいた。

色んなことがありすぎて多くは説明できないけど、本人がいままで必死に貯めてきたお金がなくなっていく様子や大事にされていたものが奪われていくことを、本人は認知症で気付くことができなかった。

私たちは守りたくて色々と試みたけど、どんどんマインドがコントロールされていったおばあちゃんは、私たちを敵だとおもってしまったのだ

そうしてそれらを守ることができず、会いにいくこともできなかった。あのときの状態は誰にとっても辛いものだったけど、長い時間をかけて、あの時よりは少しだけ折り合いがついた。会いにいくこともできるようになった。

久しぶりに会ったおばあちゃんは
見た目はぜんぜん元気だけど
色々やっぱり忘れている

おばあちゃんは遠くなるまでわたしを見送った。「またすぐに来てよねー待ってるからねー」と何度も言っていて、ちょっと寂しそうだったな。

でも、たぶん私のこと、次あったら忘れている🤣

後ろを振り返らない、泣かない、どんなときも笑っていなさいと言っていたあの頃のおばあちゃんがどんな感じだったかはよく思い出せない

おばあちゃんの家の横にあったおばあちゃんの手芸店は改装されて、違う店になる。
編み物はもう編めなさそう

何も変わらないと思っていても
おじいちゃんは亡くなるし
おばあちゃんは小さくなっていく

そうして同様、両親もさいきん
老いたな、とおもう。

自分もすっかり大人だと言われる年齢になった。

それも当たり前であり、自然なこと。

それでも、それらを改めて感じるとき、
なんだか物悲しいような気持ちになって
時間は有限だということを思い知らされる。

だからみんな歳を取ると親孝行したいとおもったり、感謝を伝えるようにになっていくんだなと思う。私もそうしていきたい。

しかし、私たちの家族はここ数年、家族の形が大きく変わる様な出来事が度々起きていた

親孝行したいと思う一方で、
これからどんどん老いていくにも関わらず
素直に彼らを大好きだと
言えなくなってしまったこと、
大好きだと感じる前に憎しむ気持ちや
感謝ができなかった自分がいる。

今の年齢になってこんなことを感じているのに罪悪感や情けなさを感じるのも、正直な気持ちだった。

何度もいうけど、時間は有限である。いつまでも今が続くと思って、こんな状態を続けていたら、私は確実に後悔するとおもった。


そうして、少しずつお互いの小さな歩み寄りを試みながら、ぎこちなさを解消中である。

振り返ると、数年前とはいろんなことが変わった。変わらないと思ってるじぶんの気持ちや周りとの関係、環境はやっぱり変わっていくんだなとおもう。

しかしいろんなことを忘れていくとは言っても、93歳のおばあちゃんは、今でも手芸店を営んでいた頃から変わらずにオシャレを楽しんでいる。

美容院でヘアカラーをして嬉しそうな写真が叔母さんから送られてきた。

だから、変わらないこともある。

だけど、安心しきってるとそれがいつ、突然に変わるかはわからない。

だから、忘れないでいよう、と思いながら、今の時間をだいじにしたいのだ。結局忘れてしまうのが人間だけど。後悔しないようにしようと思う気持ちがだいじなのである。これは個人的な意見ですよ

そんな物思い耽ったおばあちゃん家からの帰りみち。

変化ってこわいなぁ、とおもう。
いつまでも、変化に慣れない。

いつだって大好きな友だちや家族、恋人と
幸せな関係のままいたいと思ってきた。

慣れ親しんだ場所から出ることもしたくないなとおもってきた。

だけど、ずっといい状態はかなり難しい。それに、変化はつきものである。もしも恐れて何も進まない選択をとれば、結局周りからは置いていかれてしまうだけで、変わらないどころか失ってしまうことの方が多いように思う。

それに、変化の先にはいい方向へ進んでていきたいといつだって願っている。

だから、あばよ!いままでの自分、ありがとな!と感謝して、新しいこれからを前向きに生きてゆくほうがいい🚶

なんでも続くと思ってる今は続かないから
できるだけ、大事にしよう❤️

トランジットが10時間長過ぎて
おばあちゃんのこと書いた

まだあと5時間あるから、本でも読むか


そいでは、またねん🐟


❤️❤️❤️

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