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自省録11 アルゴリズム

人生において、時に悪いことが起こる。私は、そのような時には、自分は運が悪いとか、これは運命だとか、とてもネガティブに捉えていた。でも、その瞬間やしばらくの間、そのように捉えていたことが、実は後々、自分や家族の人生にとって、とても良かったと思うことが結構ある。それは、時間によって物事の捉え方が変わったということである。
また、目の前にビー玉があって、それを綺麗であると思う人もいれば、幼い時に間違って飲み込んで死にかけた私のような人は恐ろしい存在と思う人もいる。
そもそも、物事に対してどのように捉えるかは、自分が認識して、出力した感情や思考の結晶である。

そうであれば、ヒトが環境中の事象を認識して、感情や思考として出力することは、巷でよく聞くアルゴリズムと似たようなものである考えられる。自分のヒューマン・アルゴリズムを学習させていくと、すでに人生の時間を多く消費した私でも、少しはまともな人間になれて、善い生き方をできるヒントや解を出力できるようになるのであろうか。それとも若い時にすでに確立されてしまってアルゴリズムのプログラム変更は難しいのであろうか。

私は前者を信じたい。
今日は、出張のために空港で搭乗手続きを行ったが、とても混んでいて1時間半もかかった。その時には、なぜか冷静になり、これは本を読む良い機会であると脳が出力し、行列の時間を読書の時間として有効に活用できた。
でもその後に、機内でチョコレートを見て、思わず2つも買って食べてしまった。
私はアルゴリズムのプログラム問題か。アルゴリズムを構成する何かが欠落しているのか。瞑想のような修行が必要なのであろうか。

今日は空港と機内で考えさせられた1日であった。

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