見出し画像

お墓のこと

父が30年前に亡くなった時
うちは娘2人だからと、
母はお墓を作らないときめた。

自分が亡くなったら父と一緒に永代供養してもらうからと土に一度も埋葬することなく、お骨のマンションの一室のような場所に預かってもらっていたのだが、

昨年末母が亡くなり
今父と母のお骨をどうしようかと考えている。

というのも、
母が亡くなる間際
母は、父への恨みが蘇ってきたのか、あんな人と一緒のところは絶対はいりたくない。と強く言い出し
父に苦労させられたことを憎々しげに語り出した。

また、お金の問題もあった。

母が残してくれた生命保険の保険金は
充分なものだったが、

父と2人そのお寺で永代供養をお願いすると
300万とのこと。

お寺は
父が入院して息を引き取ったとき
その時の病院が契約をしていたお寺であり、
あれよあれよとなんの知識も準備もなかった私たちは言われるがまま連れてこられた都内のお寺であった。

何かと桁違いに高額だった。

しかしお坊さんのお人柄がステキなかたで
細々と我が家のレベルでお世話になってきたが
やはりここにきて、娘2人は迷っている。

都内の狭い敷地の永代供養で埋葬される場所は
今立っているその足元だという話も
わたしにはどうしてもひっかかってしまって

特に祭壇もない
足元に
父母を埋めて
その上に立ってお参りするというのが
とても悲しいと思った。

都立霊園のことを調べたら
わたしはどうにか資格があるとわかり
中でも多摩霊園は少し遠いが
広い敷地と広がる自然が魅力的だ。

夏の抽選に応募してみようかと思っている。


その前に
もう少し暖かくなったら
車で見学に行ってみようかと
家族が言ってくれた。

両親のお墓問題で
自分の身の行き先も考える。

わたしも墓ではなく
誰も彼もみんな一緒のところに入れてもらえたらと
漠然とした希望があるが

残された家族を困らせないよう
可能なことをしっかり調べ
希望を伝えておかねばと、今回の母の死で学んだ。



tikutakuさんの作品を使わせていただきました。
ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?