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ミトコンドリアから人生をやり直す

7月もなかば。
今周期は待ちに待った2回目の採卵をする


はず でした…


不妊治療、何年かかるんだ問題

採卵を見送りました。2個しか採れないとわかったからです。

以前の記事でお話しましたが、採卵へ進むかどうかの境界線を5個にするか4個にするかで夫と食い違ったことがありました。

2個。なんて潔い数でしょう。

前回のように2個なら採れても全滅する可能性が高いので、脊髄反射であきらめました。


となると次は8月…といきたいところですが、ちょうど採卵時期がクリニックの夏季休暇と重なりそうなため、8月もお休みになります。

すると早くても9月になります。その採卵も本当にできるかはわかりません。


無事に採卵ができたら、胚盤胞が凍結できたら、次は子宮筋腫の手術…からの数ヶ月寝かせて…からの移植。

何年かかるんや!!!!! 早く産休に入らせろーーー!ドスドス(地団駄)


結果を早く出したがる性分な私にとって、この悠久さは恐怖でしかありません。


消えないで卵胞

『2回目の採卵こそは、質のいい卵子をたくさん採る』

ヒマな時間をもて余し、哲学的なnoteを余分に書かなくていいように早く、早く治療を進めさせてくれ、その一心で2回目の採卵に息巻いていました。


採卵前診察のことです。

医師「採血の結果は特に問題ないです。男性ホルモン値が高いのは(ここはうろ覚え)エストラーナテープ(貼り薬)の影響でしょう。ただ卵胞をゆっくり育てるためにエストラーナテープを処方したのに、貼ってない前回の採卵周期に比べて卵胞が育つのが早いです」


私「はい。(あーこの感じね! 知ってます! 前回1つも受精しなかったって聞いたときの空気感とおんなじですね! はーい! いきなり丁寧にいろいろ説明してくだすって、やだなー、お察ししました!)」


医師「今育ってる卵胞が2個」


私「はい…。(出ましたーー! それみたことかー!)」


医師「ひみこさんは卵胞が育つのが早くて、(その周期のなかで)個数が減るのも早い傾向があります」


えーとつまり、採卵する前に育った卵胞がいくつか消滅してしまったってことかな?!


加えてこう言われました。


「卵胞を育てるのに今までゴナールF(皮下注射)を使っていたけど、次はHcg注射でもいいかもしれない。エストラーナテープも含有量が多いものにします。前回の刺激法で卵巣に悪い影響はみられないし、ひみこさんはAMHが3.88だから(まだ卵子の在庫に余裕があるという意味か?)、そういう冒険をしてもいいかもしれない」


冒険…

冒険?(遠くで鳴り始めるあの曲)

先生、それって冒険ですか?! 大丈夫なんですか?! (つっかっもうぜっ)

その不妊治療アドベンチャー、オラ全然ワクワクしませんって! (ドラゴンボオル!)


もう私には何をどうすればいいかわかりません。できることだけします。

だから卵胞、置いていかないで…1人にしないで…


ミッションは体質改善

前回の採卵が不発に終わったとき、卵子の質を良くするために医師から体質改善を勧められ、素直にやや生活を見直しました。おもに食生活です。

もともとお酒は好きじゃなくてびた一文も飲まないし(表現があってないが無視)、タバコもたしなんだことはないのがかろうじてラッキーでした。

やっているのは毎日16時間のプチ断食(夕飯後から翌日の昼食まで栄養を摂らない)とゆる糖質制限です。

あわせて、生活習慣病のためのサプリ(LDLコレステロールに有効)や糖尿病の薬(※私は糖尿病ではありません)を処方され、欠かさず摂取しました。

気が向いたらスクワットを100回やる生活です。


その甲斐あってか、はじめて2ヶ月近く経った現時点でLDLコレステロール(悪玉)は基準値内におさまりましたが、今日も元気にまだまだ肥満です!


女性は赤ちゃんとして産まれる前から、もっている卵子の数は決まっています。卵子のもとになる卵胞(原始卵胞)は約200万個といわれ、そのときが在庫のピークです。

産まれてからどんどんみるみる減っていき、生殖年齢を迎えるころには約20万個までに減ります。

日々作られる精子と違い、卵子は増えず、減るしかありません。生活の乱れやストレス、タバコ、紫外線、大気汚染などにより母体では活性酸素が増え、身体は老化します。そんな身体で育つ卵子(数は増えません)も加齢とともに老化します。

そうして約1ヶ月ごとに1個卵子が排卵されますが、その1個は一番質の良い卵子というわけではありません。たまたま排卵に適した条件がそろった卵子です。


体外受精は万能ではありません。

みだらな生活をしていても体外受精さえすれば妊娠する…


んなわけないだろがぼけええええええ!!! と数ヶ月前の私にビンタしてやりたいです。


そうです。毎月排出される卵子の質は生活を見直すことで改善できるのです。

ホルモンバランスの乱れや高脂血症による動脈硬化は循環不良を起こし、酸素や必要な栄養が各臓器へ行き届かなくなります。よって臓器のパフォーマンスは下がり、体の不調につながります。

健康的な生活の積み重ねが妊娠するための余分な力を生みだすんですね。わかっているのに自分のことはちゃんとできない。

なぜなら欲を制御できていないからな!


筋活動や神経活動をするためのエネルギー(ATP)を作り出すのがミトコンドリアです。その際にミトコンドリアは酸素を使いますが、その副産物として活性酸素も作られます。

活性酸素自体は免疫にも貢献していますが、先述のとおり増えすぎると組織、しいては人体の老化につながります。また、老化したミトコンドリアは活性酸素の産出を増加させるという報告があります。(「健康長寿」老化のメカニズム)


そこで大事なのが、今あるミトコンドリアを大切にして増やすことです。
あやしいサプリを売りつける広告みたいですが、基本なんです。


せっかく少しずつ体質改善がなされてきているので、この調子でいきます。

いつになるかわからない2回目の採卵に向けて、もう少し健康的な人間になるようにミトコンドリアから人生をやり直そうと思います。


きっと今は真人間になるために天から与えられたモラトリアム、なんですね…

あと数ヶ月で35歳だな…

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