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ユヴァル・ノア・ハラリ(著)『21世紀の人類のための21の思考』をネタにして日本の現状について考えてみた

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【所感】
車の自動運転については、倫理と哲学上のことで「トロッコ問題」が話題にされる。咄嗟の時は、人間が運転した方が、適切な判断をすると言われているが、ハラリは《これまでは、こうした議論が現実の行動に与えた影響は恥ずかしいほど小さかった。なぜなら、人間は危機に際してはたいてい、哲学的な見方を忘れ、代わりに、情動と本能的直感に従うからだ。》と述べている。

例として、《意地の悪い実験が1970年12月にプリンストン神学校の学生の一部を対象に行われた。学生たちはそれぞれ、少し離れた所にある講堂に急いでいき、善きサマリア人の寓話について演説するように指示された。それは、人の価値は信仰している宗教ではなく、実際の行動によって判断するべきだという寓話の教訓であった。さて、その教訓をどう説明するのがいいかと一生懸命考えながら講堂へと急いでいた。だが、実験者たちは、途中にみすぼらしい身なりの人を待たせておいた。その人はうなだれ、目を閉じ、戸口にぐったりと腰を下ろしていた。この人が咳き込み、呻き声を上げても、学生たちは行動へ急ぐ必要から生み出された情動的ストレスが、苦しんでいる人を助ける道徳的義務を打ち負かした》をあげている。

道徳的倫理観を教えこまれている神学生でも、この有様です。正確な数値や統計の形で倫理をプログラム化する方法が見つかればという条件付きですが、AIコンピューターアルゴリズムの方が、情動も本能的直感も持っていないので、人間よりはるかにうまく倫理的指針に従うことができるということなるのか、というような問題は、テスラのように、自動運転のための、システムと技術力が突き抜けていて、実際の道路上でも走行しているような企業側の問題なのであり、日本の場合は、トヨタですら、去年、オリンピック会場で自動運転中に事故を起こしたぐらいだから、先行きが見えてこない。



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【所感】
安倍元首相政権時から、政権の支持率をあげるために、年金から大量に株の購入を始めた。そして、コロナ騒ぎ不況で、大損失した。国民の貴重な年金を博打に使うんじゃないよ。そして、最近になって、コロナ予備費12兆円(最新情報では16兆円とも言われている)のうち9割以上が使途不明となっている、という政権の杜撰さをさらけ出している。つまり。国民に伝えることができない、極めて怪しいことに、国民から没収した税金を、ばらまいているわけだ。日本経済新聞という、どちらかといえば政権よりの新聞社が、下図に示すように、先月の4月22日に、この件に関する記事を掲載しているが、国会で大騒ぎしている風には見えない。最近では、NHKが国会中継していないので、テレビからしか情報源のない層の人たち(小生のような老人層が多いといわれている。この層は、良質のニュースを得るにはNHKだけだ、と言われて育ってきた。今では、政権側の広告代理店になっているが、それにも気づけない層)は、当然騒ぐことはない。ツイッターの投稿記事で見かける程度という状況だ。こうした、とんでもないことを知るにつけ、この国は、もはや、終わっているなぁ~と感じる。岸田政権になって、やれやれと思ったが、首相個人の問題ではなくて、自民党という政党そのものが腐れはてているということだろう。とはいえ、政権側にしか知りえない情報を、どうして日本経済新聞社が入手できたのだろう。政権内のある人物か、反岸田勢力がリークしたということになる。党内の縛りが盤石だった安倍元首相政権時には、安倍氏独自の問題は、別として、今回のように政権にとって都合の悪い記事は隠蔽していたはずだ。

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