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アシュケナージ・ユダヤ人とは

X(旧Twitter)で、下記の記事の一部「第二次世界大戦後に、イギリスは、ナチスに寝返ったシオニストを利用して、イスラエル国を無理矢理建国した。」を引用して、「アシュケナージ=偽ユダヤはここからきたもの?」と疑問を呈していました。これについて考えました。

アシュケナージ・ユダヤ人について、アーサー・ケストラーが著書『第13支族』で説明しています。

カザール王国の人々が、ユダヤ教(モーセ5書)を信仰しながら、徐々に、800年代から200年ぐらいかけて、ハンガリーやポーランドや、ドイツ、ロシアなどに移動していったことを描いた。これが、アシュケナージ・ユダヤ人である。彼らはこのあとアメリカ合衆国やイスラエルに移住した。

彼らは、古代イスラエル=パレスチナにいたユダヤ人とは異なる。  アシュケナージ・ユダヤ人は、1880年ぐらいから、ポグロム(迫害)を避けて、外国に移住した。また、同時期に興った「父祖の国であるイスラエルに帰ろう」というシオニズムに共感して、どんどんイスラエルに戻った。

副島隆彦著『真実の世界史』P819

陰謀論者として名を馳せている副島氏の説ということではなく、国際的にも著名な哲学者アーサー・ケストラーの説なので、信頼性はあると思われる。ただ、副島氏によると、日本の学者は評価していないのが問題である、ということである。

この説によると、アシュケナージ・ユダヤは、偽のユダや人ではないが、古代イスラエルーパレスチナにいたユダヤ人ではない、ということになる。

今のイスラエル国民の8割ぐらいは、このアシュケナージ・ユダヤ人であり、残りはスファラディ・ユダヤ人である。

スファラディ・ユダヤ人は、1492年のディアスポラ(大離散)で、スペインから世界各地に追放され、移住していったユダヤ人、ということになっている。

すると、第二次世界大戦中に、ナチスに寝返ったシオニストのユダヤ人は、ネタニヤフ首相と彼を支持している過激な極右勢力連中だと考えられる。

10月7日のハマスによる襲撃事件があるまでは、ネタニヤフ首相による法制度の改革や自身の汚職不祥事で裁判にかけられているなどの問題などで、国民の大半はネタニヤフ首相の政権に不満を抱いていた。

シオニストも、ネタニヤフ首相周りのシオニストとアシュケナージユダヤ人及びスファラディ・ユダヤ人のシオニストに分割しているということになる。

ユダヤ人問題は、中々スッキリとはいかず、モヤモヤ感が残ってしまう。



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