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半身浴 〈4月9日の日記〉

半身浴をした。
自分が半身浴をするのは、体をあたためるためというよりは
その時に抱えている感情を心に閉じ込めたいからのような気がする。

ついSNSに投稿したくなる頭を、お風呂にはいることで無理やり電子世界から引き剥がす。

今日は幸せな夜だったから、半身浴をした。

愛やお金やセックスの話をした。透明なセックス。

笑いのたえない楽しい時間だった。
ほぼ初めましてなのに、こんなに色んな話をできる相手がいるのかとこっそり驚いていた。つぎに会う時にはきっともっと色んな話ができる。(ていうか半身浴をしながら、あれも話したかったなと思うことがたくさんあった)

一緒にやりたい新しいことの話をした。

美味しいご飯を食べてお酒を飲んだ。

少し名残惜しいタイミングでわかれるのが、一番いいのかもしれないね。


半身浴をしながら、服部みれいさんの『あたらしい結婚日記』を読む。

やはりここでも愛が出てくる。最近はほんとうに愛に出くわしてばかりだ。

もっとみんなが、愛には色んな種類と形があるんだってことを感じられたらいいなと思う。世界に愛は溢れているし、私はもっと自分が抱えているものを愛を込めて世界に投げ込んでいくべきだと思った。

理由は分からないが、世界の色が最近少しずつ変わって見える。(こんなことを言うとまたスピリチュアルだって言われるなあ。別にいいんだけど。)

歩きながら急に葉のキラキラさに驚いたりする。

その流れで、これまた急に、この瞬間に自分が生きていてこの道を歩いていることは偶然じゃないんだなと考え始める。

前から歩いてくるおじさんが殺人鬼で、私を殺すことにしていたら死んでいるんだなとか。いま靴ひもがとけて結び直したのも理由があるんだろうとか。

すべてが、当たり前じゃないのだ。
すべてが、決断と必然のおかげなのだ。
この瞬間の、決断と必然
そして過去の決断と必然。

しいては何百年、何万年、何億年前の。

連鎖する決断と必然にわたしはいま生かされている。

なんてことをメモに残した。

つまりやっぱり世界は愛であふれている。


みきさんの撮ったこの写真にも愛がおさめられている。

最後までありがとうございました。