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美術館さんぽ~東京現代美術館のある清澄白河しゅうへん~

東京都現代美術館は江東区にあるので、ちょっと都心から外れていると思われているかもしれません。しかも、地下鉄の最寄り駅からは、ちょっと距離があるのですが、その途中には個性的な店がたくさんあります。

美術館目的だけではもったいない。おひとりさんぽでもデートでも1日楽しめます。というワケで、しゅうへん情報をまとめてみました。

東京都現代美術館までのアクセス

最寄り駅は、

半蔵門線・大江戸線「清澄白河」駅から徒歩10分            都営地下鉄新宿線「菊川」駅から徒歩15分               東京メトロ東西線「木場」駅から徒歩13分               バスなら、停留所が「東京都現代美術館前」というのがあります。東京駅、新橋駅、秋葉原駅、押上スカイツリー駅などから出ているバスですが、お薦めなのは、清澄白河駅からのルートです。

デートなら、待ち合わせ場所は美術館のロビーにして、ホストは清澄白河駅から下見をしながら向かうのがおすすめ。下見しながらでも30分で行けます。

さんぽエリアは1キロ四方

さんぽエリアは、清澄公園から木場公園の1キロ四方です。

清澄通りの一本公園寄りの道、『深川資料館通り』という一方通行の商店街通りに、立ち寄りたい店が集中しています。この通りの突き当りに三ツ目通りを出て、右に行くと木場公園。エリアを切り取るとこんなかんじ。↓

現美マップ

下のほうに、ブルーボトルコーヒーがありますが、この位置もおさえておきます。

深川資料館通りを上辺(北)にして、清澄通りを左辺(西)、三ッ目通りを右辺(東)、ブルーボトルコーヒーあたりを下辺(南)で囲んだエリアです。

美術館ふたつとカフェと個性的なショップ多数

せっかくなので、深川江戸資料館も見ておきましょう。現代美術館と打って変わって、江戸下町の文化に触れられます。

現代美術館 & 深川江戸資料館 & ブルーボトルコーヒー & more

ランチと、個性的なショップの数々、古本やカフェ、一点もののセレクトショップなどなど個性的な店の数々。行ったことがあるお店については、主観はいりまくりです。

東京都現代美術館からスタート

ホームぺージはこちら

2021年2月14日まで、企画展『石岡瑛子展 血が、汗が、涙がデザインできるか』を開催しています。石岡瑛子さんを知らなくても大丈夫です。絶対盛り上がります。なぜなら、大人であればだれもが知っている作品ばかりです。資生堂の広告から始まり、パルコのCF、映画「ドラキュラ」や「落下の王国」、シルク・ド・ソレイユや北京オリンピック開会式の衣装を手掛けました。最初はグラフィックからスタートしていますが、映画や舞台の衣装、マイルス・デイビスのアルバム、ビヨークのPVなども手掛けています。日本のアートシーンでは定義しづらいところがあって、評価が埋もれがちですが、この作品展を見ると、エンターテイメントという時間に流される世界に、風化しない形跡が残されています。衣装の展示もされているため、デザイナーさんやコスプレ関係の方はテンションが上がりっぱなしです。ツイッターで熱いコメントを寄せているのは、コスプレ衣装を作っている方やコスプレイヤーの方だとか・・・。作品を辿っていくと、あ~~これ、今も現役のパッケージデザインに、使ってた!これ見た!と、思いだされ、それぞれの時代を思い出す羽目になり、甘酸っぱい思い出や粋がってたころのことが頭の奥底から引っ張り出されて、一人赤面してしまいます。作品群は互いの当時の思い出話に繋がっていくはず。付き合って間もないカップルなら、会話のネタに困りません。

美術館あるあるの注意点

①休館日が月曜日 周辺もほとんどが、月曜日お休みです。

②開催中の二つの企画展のセット料金があるが、つかうべきかどうか?

セット料金とは、石岡瑛子展ともうひとつ開催している企画展の二つが見られます。2400円で、別に見るよりも700円お得。1日中美術館で過ごすつもりならセットがよいですが、そうでなければ、単品がおすすめ。企画展だけで、3時間があっという間です。

美術展を見終わると、時間感覚がマヒしているもので、出口を背にしたとたん、いきなり空腹感を感じます。

すぐ OR 近くのランチ5選

すぐ食べたい!なら、現代美術館内に2か所あります。カフェ「二階のサンドウィッチ」あるいは、レストラン「100本のスプーン」。天井は高いし、窓からの景色も解放感があります。

ここからは、美術館に近いところから紹介していきます。

カジュアルなランチなら、三ッ目通りを少し戻ったところにある、

南インドカレー「ナンディニ」 http://nandhini.jp/

南インドの料理店で修業をしていたインド人8人が開いたお店なんだそうです。開店してからすぐ人気になったらしく、オープンして3年後には虎ノ門にも支店を出しました。接客もフレンドリー。セットは1300円くらい~

深川資料館通りまで戻ると、2020年4月にオープンしたばかりの     ベトナム料理「ダイナーヴァン」があります。

ダイナーヴァン  https://www.instagram.com/diner_vang/

バインミーはテイクアウトができます。

しっかりめに食べたいときは、イタリアンへ。

イルトラム http://www.il-tram.com/

土日はランチコースがあります(2800円)。ランチコースは、スープ・小さい前菜・冷たい前菜・温かい前菜・パスタ・小さいデザート・飲み物のコースはリーズナブル。イタリアンでランチでコースがいただける店は珍しい。ディナーは5000円のおまかせコースがあります。予約したほうが安心です。

ランチのあとは、深川江戸資料館を目指しつつ、散策へ。

深川江戸資料館通り沿いで BOOK&スイーツ 4選

チョコレート好きなら、イルトラムの隣に小さなショコラトリーがあります。

アーティチョークチョコレート https://www.artichoke.tokyo/

美術館の近くならでは、の美術本を扱う古本屋さんがダイナーヴァン の並びにあります。

スモークブックス 清澄白河店  https://smokebooks.shop/

美術本・図録・デザイン・絵本の新刊と古本を扱っています。現代美術館での企画展と連動した展示会をしたり、関連本が並んでいます。

そのまま深川資料館沿いを歩くと、深川江戸資料館の近くに、もう一軒古本屋さんがあります。

しまぶっく *こちらも美術館が休館の月曜はお休みです

店頭には、文庫本が置かれていますが、店内はアート系、江戸文化系、児童書など。現代美術の世界から、江戸下町文化がほどよくミックスされた、商店街に馴染んでいるお店です。

しまぶっくの裏あたりは、細い路地があり、古い民家がリノベーションされて、小さなカフェやバーになっています。古い積み木の隙間にレゴブックが埋まっているような、ちょっとキラキラさせていたり、小さな案内看板が出ていますので、宝さがしの気分で歩いてみます。

さっそく、しまぶっくの真裏には、店頭に果物やお値打ち品が積まれたカゴが並んでいるお店を発見。

HOZON http://store.ho-zon.jp/

引き戸の扉を開けると、駄菓子店のような、ゴチャゴチャ感。よーくみると、瓶詰めや缶詰の保存食品がわんさかあります。ホームぺージをみると、店主のスガワラさんが「美味しい」「おもしろい」「便利」「人にあげたい」基準で選んだ、ジャムや味噌、オイル漬けなどを扱っているそうです。店主が手作りしているものもあって、私が行ったときには、奥の厨房で何か仕込んでいました。その日は手作りのサングリアの素がありましたよ。

しかも、店主さんは佐渡に魅せられているそうです。新潟に行ったばかりの私。佐渡に惹かれつつあるときに、こちらのお店と出会ってしまいました。また、ゆっくり買い物したいお店です。

資料館で江戸下町の庶民生活を垣間見る

深川江戸資料館 https://www.kcf.or.jp/fukagawa

ふたりの距離がぐっと近くなる資料館。なぜなら、江戸深川の町並を実寸再現されています。江戸時代の下町の一角がぎゅっと凝縮されています。大店や船宿、長屋、茶屋に屋台。長屋に住む人物設定がされていて、長屋の一室は、職人さんとそのおかみさんぽい。生活用品を観察すると、子どもはまだいない若夫婦のようです。江戸の暮らしに、ふたりの新生活を見立ててみると話の間が持たないなんてことはなさそう。入館料は大人400円です。

さて、深川資料館から南下してブルーボトルコーヒーを目指すと、個性的な一点もののお店やセレクトショップがみつかります。路地裏探訪編は次の機会に。

ここにあげたショップは、ほとんどが2015年にオープンしています。ブルーボトルコーヒーもこの年に、日本初出店としてこの地にオープンしました。

ブルーボトルコーヒー https://store.bluebottlecoffee.jp/

最初の出店地に清澄白河という、その当時ではマイナーな場所、しかも下町を選んだことがニュースになりました。一軒のお店が起こす影響は大きくて、あっという間に、この周辺にはカフェが誕生して、いずれも賑わっています。

美術館さんぽ、清澄白河しゅうへん、次回は、路地裏探索+ディナー編にまとめていきます。

















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