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五輪が始まる:「一生に一度」を政争の具にするな

 今日は待ちに待った五輪の開会式。

 実は4セッション分のチケットを抑えていた。本当は開幕直前の追加販売に狙いを定めていたのだけれど、なくなってしまったので公式スポンサーが企画しているツアーを予約していた。公式ツアーは上限10000人の時の抽選の対象外だったので、行ける可能性が高いと読んだからだ。宿泊用のホテルか、往復のバスと組み合わされたツアー。単価はけっこうしたが、ホテルなどが付いていることを考えれば、「一生に一度」のイベントとしては許容範囲だった。


「どれかは生き残る」と思ったのだが・・・・

 取ったのはサッカーがグループリーグ3試合目(韓国対ホンジュラスと日本対フランスの2試合)と準決勝、ラグビーが予選第1戦(日本対フィジーが行われるセッション)、それとボルダリング。

 実はこれ、いろいろリスクを考えて選んだ。サッカーのグループリーグは単純に日本の試合を見たかったからだが、準決勝は開催地がカシマスタジアム。つまり茨城県なので無観客になっても対象外になる可能性があると読んだ。ラグビーは午前中開催だったので夜間の試合が無観客になる場合に備えて取った。ボルダリングは大規模会場(つまりスタジアム)が無観客になり、小規模会場が対象外になる可能性を考えた。

 こんな風に、「どれかは生き残る」形で切符を取ったのだが、結局はすべてが無観客になって無駄になってしまった。払い戻しはされるのだけれど。

 日本のアスリートを拍手で後押ししたかった。ホームアドバンテージを少しでも加えたかった。Jリーグやプロ野球のレギュレーションに基づいて開催された試合でのクラスターは発生していない。「ゼロに何をかけてもゼロ」なのに。現在感染者は増えているが、まだオリンピック始まってないのだから感染者の増大とオリンピックとは関係ない。


ツアー会社の心遣い

 東京五輪最初の試合は21日のソフトボール。個人的にはファイザーワクチン2回目の接種日。次の日、腕痛い、、、、と思いながら起きて、ソフトボールの日本対メキシコ戦までの時間を過ごしていたら宅配便が。何か通販頼んだ記憶もなかったが、受け取ってみると東武トップツアーから。五輪のツアーを頼んだツアー会社だ。

 開けてみてびっくり。

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 なんとチケットと観戦グッズやガイドブックを送ってくれるとのこと。グッズなどはどうせ捨てるしかないのだろうけれど、キャンセル料で全額払い戻しされているから、送料は持ち出しになるのに。せめて思い出だけデモという気遣い、ちょっと感動した。

 観戦グッズはチケットホルダー、大振りのサコッシュバッグ、扇子、それと水に濡らして気化熱で温度を下げる保冷タオルと入れもの。

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 扇子は微妙だがサコッシュは作りがいい。保冷タオルもうれしい心遣い。これから夏の観戦の時に使おうと思う。

 ガイドブックやマップもうれしい。そして何よりうれしいのがチケット。

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信じがたい良席だったのに!

 やっぱり最初にやるのは席の位置の確認。

 ラグビーはカテゴリーAだけど自由席だからまあいい。

 サッカー、まずは7月28日の横浜国際総合競技場での日本対フランス戦と韓国対ホンジュラス戦。

 これはグループリーグの3試合目。3試合目は、「両チームともトーナメントへの出場を決めてしまった、あるいは引き分けだったら両チームとも進出決定」となってしまうとめちゃくちゃつまらないいわゆる「しょっぱい試合」になるリスクがある。

 けれど今年のフランスのメンバーを見ると、メキシコに勝てるとは思えなかった。つまり「日本とフランスの勝った方がトーナメントに行く」となる可能性が高いと読んだ。もうひとつの試合も、昨日韓国がニュージーランドに敗れたことで、韓国対ホンジュラス戦もトーナメント出場をかけた大試合になる可能性が高い、大規模な大会ならではのヒリヒリするような試合になるはずだ。

 座席は340番台。列は4列目。340番台を調べてみると、メインスタンド1階、ハーフライン付近の超良席だった。横浜国際はフィールドから遠いが、それでも4列目というのは当たったことがない。ラグビーワールドカップで準決勝の南アフリカ対ウェールズを横浜国際に見に行った時はバックスタンドの19列。それでもこの迫力。

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 畜生。行きたかった。

 もうひとつ、8/3の準決勝のカシマスタジアム。

 席番は100番前後。16列。やはりメインスタンド一階ハーフライン付近。カシマスタジアムは陸上トラックのないとても見やすい素晴らしいスタジアム。その16列目だなんて!!

 畜生。見たかった。本当に見たかった。

 カシマスタジアムへのツアーは日帰りのバス往復。池袋発。つまり動線を工夫すれば地元に人流に伴う感染リスクをもたらすことはない。学校連携だけでなく、ツアーも例外にすることはできたのではないか、と思う。

 まあ、あの日の夜にそこまでの区分け作業を茨城県にやれ、というのは無理なのはわかるけれど。個人的な事情で言うと8月3日は2回目の接種から2週間。つまり抗体ができたとされるタイミング。それもまた、やるせなさを募らせる。

 今からでも大会後半に有観客にできないものか。オンライン販売、先着順。それでいい。上限5000人でいい。「一生に一度」の体験を政争の具にしないで欲しい。