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素材が50点のものを100点にする事は出来ない。

僕がよく行くロースタリーの店主がよく言う言葉、「基本的に商品というものは減点方式で、100点の豆をいかに減点させないで届けていくのかが勝負だと考えている。なので、それを考えると、50点の豆はどう頑張ったって50点にしかならない」
まぁそりゃそうだ。完全に世の理がそもそもそうだから。
リメイクとかそういう話で、素材が全然全く違うものになりますよ(概念からして前提が全部変わってしまう)というのならまだまぁさもありなんという話ではあるけれど、やっぱり素材がそもそもよくなければ、どうしようもないという事はよくあります。

例えば、こういう仕事をしてよくあるのが、印刷物(パンフレットやらチラシやらそういうたぐいね)で、「この写真を使ってくれ」とか渡されるファイルが、解像度足りなさすぎ問題とか、LINEで送ってくるのでそもそも劣化ファイルが供給されてくるけどなんとかなるよね問題とか。
動画にしても同じです。横で撮ってねって言ってるのに縦で撮ってくる問題とか、まぁいろいろです。元が悪いのをどうにかするのは、もうそれはリメイクです。それこそまぁこういう事です。同じロースでも神戸ビーフなのかよくわからない場所から出てきた国産牛なのかで、同じ調理法で料理して食べてみてその差に愕然とするようなもんです。

で、その素材というのは何も画像やら映像やらデザインだけじゃないわけで、企業PRのベースとなる情報だとかそういうコンテンツ各種、あるいは求人を出す時の求人情報やらも素材になるわけですが、そもそもその素材よいの?どうなの?っていうのがあるんです。

で、やっぱり自分の仕事っていうのを考えると、「いかに減点しないプロダクツをああだらこうだらするか」っていうところになっていくなと感じてます。よほどじゃなきゃ、リメイクはしないです。概念がそもそも変わっちゃうから。

本当に、素材って大事です。
素材作りこそ技術です。

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