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2020年3月の記事一覧
書評「武器になる哲学」
山口周さんの本は「NEW TYPE」「なぜ世界の経営者は美意識を鍛えるのか」に次いで3冊目だが、3冊も読んでれれば、まぁ、私も山口さんのファンということなのだろう。全体的には「読みやすさ+刺激的」を意図して書かれているのでどの本も面白く読める。
「武器になる哲学」の内容としてはツールとして使える五十の哲学や人文科学のアイデアを簡単に紹介しながら興味を掻き立てるような内容で、アジられることもそれほ
エンタメ読解力とプログラミング
プログラマーというと世間のイメージ的には論理的で数学が得意なタイプというのが相場なのではないだろうか?自分は理系だが数学より国語と英語で点を取れるタイプだったし、数学は得意ではない。このブログを読んでる人も私を論理的なタイプだとは思ってないだろう(笑)。
じゃぁどういうプログラマなのか?
Teaching Assistantもともとプログラミングが得意なわけでもなかったが、大学生時代にやってよ
[書評]センスメイキング
センスメイキングという本を丸善で見つけて手に取った。Amazon評価だと★1~★5まで付いているのには後から気が付いたのだけど。内容について見た後、なんで★1がつくのか触れてみる。
人文科学の力筆者はデータやアルゴリズム、デザイン思考?のような文脈自由なツールに頼るのではなく、現実世界の息吹、人、歴史などに敬意を払わなければ真の課題を見つけることができないという。
平たく言うと、こんな感じ。
絵を描く男とプログラミング
あるプログラマのデザイン手法から妄想してみる話。
絵を描く男メンバーを公募で集めたりすると色んな能力の人と会う機会がある。私自身の進め方もあるが、人によって考えのまとめ方や進め方が違うのが面白い。
今回の話の技術リーダーはとにかく絵にする、というか構造をビジュアル化する。UMLなんかで書いて残してもいるだろうが、検討の間はホワイトボードフル回転である。描いて、消して、描いて、消す。
私はあま
オーバーマン キングゲイナー
香川県のゲーム条例で盛り上がっている昨今、思い出すのは2002年に放送された「オーバーマン キングゲイナー」だ。ガンダムで有名な富野監督の一作であり、唯一DVDを揃えたアニメでもある。どんな作品だったか思い出してみる。盛大にネタバレします。
あらすじ世界的な環境破壊で人間が住める地域が厳格に世界政府に管理されている世界。政府の管理から逃げ出し、新天地・父祖の地を目指すエクソダス運動が人々を駆り立
名探偵、デバッグする
デバッグやサポートを専業でやると、だんだん探偵みたいな気分になりますよね?
シャーロック・ホームズの場合ホームズ「ワトソン、このログから何が読み取れる?」
ワトソン「え、もう何か分かったのかい?そうだな、ここでエラーを吐いてるということはこの時点での状態を知りたいね」
ホームズ「このログのこっちを見るんだ。気づかないか?パラメータにXXが設定されているべきなのに設定されていない。つまり呼び出し側
[読書感想文]岩田さん
「岩田さん」は任天堂の元社長だった故岩田聡さんのインタビュー記事をほぼ日刊イトイ新聞のスタッフがまとめた本である。インタビューを通して語られる岩田さんのエンジニアや社長としての考え方に触れるにつれ、エンジニアであったりサービスを作る人は読んでおいてもいい本ではないかという気分になる。わたしごときが本を切り取ってあれやこれや言うのもあれなのだが少し紹介してみよう。
岩田さんのインタビュー自体は17
闇鍋する4人のゲームマスター
メロスは激怒した。必ず、かの 邪智暴虐 ( じゃちぼうぎゃく ) の王を除かなければならぬと決意した。メロスには政治がわからぬ。メロスは、村の牧人である。笛を吹き、羊と遊んで暮して来た。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。
具体的にはいくら闇鍋だと言ってもアボガドを入れたアホどいつだということだ。酷すぎる。
1996年の冬、犯人はその時テーブルトークRPGをプレイするために集まってい