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独学での注意点

三味線や尺八など一から独学でやっている方、またこれからやってみようと考えている方もいらっしゃると思います。

その際知らずに学んであとで修正がきかなくなってしまうこともあるのでその前に注意してほしい点をお話ししたいと思います。

また師匠から学んだ、学んでいるという方も今一度確認のために一読していただければと思います。


天神カバー

三味線の天神という部分ですがそこはとても大事な部分です。ぶつけて傷になったり欠けたりすると、その三味線の価値がグッと下がってしまうとも言われています。

その為普段は天神カバー(海老尾掛け)をして保護していますが、舞台やお客様の前で演奏する際は天神カバーは外すものです。

プロと言われる方も外し忘れるのか、外す事を知らないのかつけたままで演奏しているのをよくみかけます。これは不作法になるので気を付けましょう。

天神カバーをつけている状態

天神1


天神カバーを外した状態

天神2



所作

撥を持っている方(右腕)の袖を胴掛けにのせたまま、つまり腕と胴掛けの間に袖を挟んだ状態で演奏している方もよくみかけます。

また着物(和服)ではなく洋服で演奏する方も大変多くなりました。その際は上着やシャツなどで演奏することが多いと思いますが、その時も右腕のシャツの袖は胴掛けにかからない所までまくりましょう。

これは普段のお稽古の時にしっかりやっていれば身についている事です。三味線を弾くときに右腕の袖をまくる事は当たり前のことなので忘れずにいましょう。

✕袖が腕と胴掛けに挟まっている状態

右袖1

〇袖が挟まっておらずなおかつ手首まで隠れている状態

右袖2


また着物の際左袖も肘あたりまでまくれてしまいそのまま演奏している人もよく見かけます。これも不作法になりますので演奏中でも手首の所までに戻すようにしましょう。

肌の露出を最小限に抑えるため、左右ともに袖を腕が見えないように手首まで持ってきて手元だけが見えるようにします。肌の露出を抑えることは大事な作法なので覚えておきましょう。

これらは三味線を弾く時の初動所作を知っていれば出来ることです。もし初動所作がわからない場合は師匠にたずねたり、独学でやっていらっしゃる方は経験者などに聞いて学びましょう。

✕左袖が肘までめくれている状態

左袖✕

〇左袖が手首まで隠れている状態

左袖〇



調弦

調弦の際に気をつけてほしいのは「素早く、静かに、正確に」です。ちなみに皆さんは調弦にどのくらい時間かかりますか?

1分? 30秒?? 15秒???

理想は5秒以内です。今はチューナーの機械を使って目で見て合わせる調弦をする方も多いかと思いますがお勧めしません。耳で聴いて合わせる調弦を心がけましょう。

調弦は余韻で合わせるものです。チューナーでは反応が悪く時間もかかります。耳で合わせるのは『ドン、トン、テン』で合わせ最後にサワリをつけるだけです。

こういう調弦など舞台を意識して普段のお稽古の時から実行していきましょう。またサワリは二の糸でつけると良いでしょう。

ちなみに僕は「三の糸(テン)→一の糸(ドン)→二の糸(トン)→サワリ」の順番で調弦をすることが多いです。

ちなみに糸をかけ替えるときも「素早く、静かに、正確に」


篠笛、尺八

篠笛や尺八は最初音が出ず、また力加減もわからず無駄に息を使ってしまう傾向があります。

最初の頃は吹くことに夢中になりいつのまにか酸欠状態になってしまうことがあるので、まずは3分くらい吹いたら休憩、また3分くらい吹いたら休憩、これを繰り返してください。

また気分が悪くなったらすぐ吹くのをやめて休憩してください。

ある程度音が出るようになってきて息の音より篠笛、尺八の音がなるようになってきたらチューナーを使って音程が合ってるか確認しましょう。

これは演奏中常に気をつけるよう心がけて下さい。

特に篠笛はピッチが高くなりやすいので許容範囲以上のくるいがないように常にチェックしましょう。

それとよく篠笛を”横笛”という方がいます。不正解ではないですが横笛ではなく篠笛と言いましょう。尺八を縦笛と言っているのと同じで違和感を感じます。


フォームの確認

どんなに演奏が素晴らしくてもフォームが悪ければ意味がありません。

楽器の角度や身体が斜めになっていたりと見た目も舞台の上では大事なことです。お稽古の時は鏡を前にして常にフォームのチェックをするように心がけましょう。


着物を着る、たたむ練習

舞台などでは着物を着る機会も多くなります。

着物の着方がわからない、また着方がだらしないようではお客様に失礼です。本来であればお稽古の時に着物を着るものなのですが今は普段着のままお稽古をされる方が多いと思います。

プロとしてやっていくのであれば着るのに5分以内、たたむのも5分以内、そして座布団一枚分のスペースで行えるように練習しましょう。

これも大事なことです。


いかがでしたか?独学では学べないこと、気をつけてほしいことをいくつかピックアップしてみました。

まだまだあるのですが細かい話になりますので機会があったらお話したいと思います。それでは。

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