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私がスカートをはく理由①

男性が書くなら面白そうなタイトルだけど、女のあんたが何を書くの?って思われそうだな。それでも私の中のもやもやをなんとか言葉にしてみるから最後までお付き合いいただけるとうれしい。

さて、なぜ私はこんなことを考え始めたのか。これは本当に偶然いろんなことが重なって意識した問題だから、今回は考え始めたきっかけを一つ一つ話していくことにする。

まずはこの記事に出会ったこと。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210416/k10012974451000.html 
「僕がスカートをはく理由」という記事

今携わっている団体のメンバーが教えてくれたもので、これ自体とても興味深いので是非読んでほしい。

この記事を読んで、感動を抱くと同時に「羨ましい」と思う自分がいることに気が付いた。何が羨ましいんだろうと考えた時に、あぁ私はズボンを穿きたかったんだと思い出した。

中学生の時から制服でスカートをはくのがなんか嫌だった。この理由はうまく説明できないけど、強いて言うなら「自分が急にスカートを穿くなんて女装でもしてるみたい」って気分。ついでに言うなら指定のリボンも嫌いだった。でも決まりだしみんなこんなものだろうかと思っていた。
高校生になると、その違和感は多少薄らいだ。中学の3年間で慣れた部分もあるかもしれない。しかし、どうしてもリボンには抵抗があった。女の子らしく飾り立てられてるみたいで。私の高校は、式典などの正式な場では女子はリボン・男子はネクタイと決められていたが、普段はリボンかネクタイの好きな方を付けていればよかった。そうと分かった途端、私はネクタイしか付けなくなった。だから卒業式で久々にリボンを付けた時は違和感しかなくて、クラスに戻った途端ネクタイに戻してしまった。

もし私が制服をズボンにしたいって声をあげて生徒会とかどっかに訴えかけたら多分ダメって言われることはなかったと思う。でもそうやって自分で行動してまで現状を変えたいという気持ちもなかった。もちろんめんどくさかったっていうのもあるけど、何より、自分ってあなた達と違うんです、特別なんですって服装で主張してるみたいじゃない??それは悪いことじゃないんだけど、あの集団でやることに何か違和感あるの、伝わるかな。これは記事にあったんだけど、今の社会って身体の性別と逆の行動をするだけで、自分はセクシャルマイノリティだっていうのと直結してる感じがある。だから、制服採寸の時にスカートにしますか?ズボンにしますか?って聞いてくれて選べたら良かったのにって思ってる。そしたら絶対ズボン選んだし、もっとみんなが好きな方選びやすくなるのに。制服ってそこそこ高いから簡単に変えにくいし。
性自認に関係なく好きな方着れたらそれこそ「男らしさ」「女らしさ」の払拭に繋がるんじゃないかな。

次はこちら。これも教えてもらったやつなんだけど。
https://anone.me/ 
このサイトでは「こころの性」「恋愛的指向」「性的指向」「表現したい性」の4つについて質問の答えから出てきた結果を教えてくれる。このサイトに出会ってハッとしたんだ。今まで自分は男になりたいのか女なのかわからん!って思ってたんだけど、別にどっちかに分けるものでもないんだって。
こういう内容のnoteを書いておいて隠すことでもないので、私の結果を書きますと

こころの性
Xジェンダー(男性でも女性でもない性別のあり方)
恋愛指向
ヘテロロマンティック(異性に恋する)
性的指向
ヘテロセクシュアル(異性に対して性的欲求を抱く)
表現したい性
ノンバイナリー(男性でも女性でもないアイデンティティ)

ってなりました。サイトからそのまま引用してます。

私、今まで自分のこと単にシスジェンダー(体の性とこころが一致している)だと思ってたのよ。だって身体は女で、好きになるのが男性だから。身体と恋愛対象以外に自分の性を判断するものを知らなかったから。でも結果を見ると、あぁ自分って多分この結果の方が近いやって思った。もちろんこれが正解ってわけでもないだろうし、そもそもこういう括り自体必要ないものかもしれないけど。少なくとも私はこの結果に、自分のこころの在り方により近い解釈ができたことに、安心した。

で、多分ここまで読んでて「ん?タイトルにスカートをはく理由ってあるけど、こいつスカート穿きたくないってことしか言ってなくね?」って思った人がいると思うんだけど、これはこの診断結果と現在の気持ち・考えを交えて第2弾で書きますね。

さて、きっかけその3の話をしよう。これは本当についこの前実際にあった話。
私、最近スカートを意識的に穿くようにしてたの。(この理由は第2弾で書くとして…) それを周りに話すタイミングがあって、「最近意識的にスカート穿くようにしてるんだ〜」って話したら、「え!?もしかして…!?」って反応されて。誰か好きな人が出来たの!?みたいなニュアンスです。残念ながら全く違うからしっかり否定したんだけど、正直ちょっとびっくりしたんだよね。普段結構ジェンダーとかの話題に敏感な人達だと勝手に思ってた分、「スカート穿くようにしてる=恋愛」に繋がる考えがあることに。スカートが男性の為の、男性に向けたものだという認識が潜在的にあるんだって気付かされてしまった感じ。自分がそういう意図じゃなかっただけに、余計に捉え方の差にショックを受けた。この潜在意識がある限り、スカートを穿くことへの抵抗感は消えないだろうなと思う。

これらが最近スカートをはく理由について考え出したきっかけです。ここまで書いて既に2000字を超えているので、続きは第2弾で書こうと思う。第2弾では、こういう気持ちがありながらどうして最近になってスカート穿くようにしているのかを書くつもり。
この記事が、誰かが考えるきっかけになるといいなと願いを込めて締めましょう。興味を持ってくれた方は第2弾でお会いしましょう。それでは。

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