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【Google 広告】キーワードプランナーの予測がアカウント毎に異なる理由

こんにちは、ギャプライズの樋爪です。

突然ですが、Google 広告のキーワードプランナーの「予測」タブを、新規営業時に参考にしたことはありますか?というアンケートを取ってみました。

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「ある」と回答した方36%でした。

その中で、出力元のアカウントによって予測タブの結果が異なることをご存じの方はどの程度いますか?と追加でアンケートを集めてみました。

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※2度のアンケートにご協力頂きありがとうございました。

「知らなかった」が56%と意外に多いという結果になりました。

そこで今回は、なぜキーワードプランナーの予測結果がアカウント毎に異なるのか?に関して整理していきたいと思います。

■キーワードプランナーの主な2つの機能

キーワードプランナーの主な機能として「①キーワードプラン」「②予測」があります。わかりやすく例えるなら

「①キーワードプラン」=過去、「②予測」=未来、を指しています。

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■「①キーワードプラン」タブで分かる主な指標

「月間平均検索ボリューム」「月間平均検索ボリューム」「ページ上部に掲載された広告の入札単価(低額帯)」「ページ上部に掲載された広告の入札単価(高額帯)」

=上記指標はどのアカウントであっても結果はほぼ同じです。

■「②予測」タブで分かる主な指標

「表示回数」「クリック数」「クリック率」「平均クリック単価」「費用」「コンバージョン率」「コンバージョン単価」「コンバージョン数」
※一部の指標は手動で調整が可能です。

上記指標はアカウント毎に大きく予測数値が異なります。

■アカウント間での比較検証

それでは試しに過去に配信実績がある弊社内の自社アカウントを3つ無作為に抽出して以下が事実なのか比較検証してみたいと思います。

「①キーワードプラン」(過去)タブで分かる主な指標
上記指標はどのアカウントであっても結果はほぼ同じです。

「②予測」(未来)タブで分かる主な指標
上記指標はアカウント毎に大きく予測数値が異なります。

■「キーワードプラン」タブの比較(上からアカウントA、B、C、の順)

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⇒上記の画像の通り、青枠内の数値がすべて一致しています。
※ただし例外として、過去の配信実績がないアカウントの場合は、以下のように月間検索ボリュームの結果が「1万~10万」とかなり幅がある形で表示されます。(以下画像参照)

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■「予測」タブの比較(上からアカウントA、B、C、の順)

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⇒上記の画像の通り、すべての数値が異なっています(青枠参照)
アカウントA(一番上)とアカウントC(一番下)では、クリック数の予測に10倍以上もの差が出ています。中身のキーワードは全く同じなのにも関わらずです。アカウントごとに。そのほかの指標も乖離が見られます。全然違うことにびっくりします。

■なぜ「予測」タブの数値結果が異なるのか?

Google 広告のヘルプページを見ると、キーワードプランナーの「予測」タブに関しては

・アカウントの過去の広告の品質などが予測データに反映される

という仕様になっています。そのため、全く同じキーワードの予測を行ったとしても、出力元の広告アカウントによって結果が大きく異なってしまうようです。

詳細に関しては、以下2つのヘルプページが参考になると思います。

Google 広告ヘルプ キーワード プランナーを使う

Google 広告ヘルプ キーワード プランナーの予測について


全文読むほど暇じゃない、という方に、キーワードプランナーの「予測」タブに関して一部抜粋したものをご紹介します。

【抜粋1】
予測データは入札単価、予算、季節性などの要素を考慮したものであるのに対し、過去の指標はこうした要素を考慮していませんのでご注意ください。
【抜粋2】
予測インプレッション数では、入札単価、予算、季節性、過去の広告の品質を考慮して、今後の掲載結果を予測します。
【抜粋3】
キーワード プランナーの予測は、過去 7~10 日間のデータを基に、季節ごとの要因を考慮して毎日更新されます。
【抜粋4】
キーワード プランナーでは、検索ネットワークを対象に掲載結果を予測しています。ディスプレイ ネットワークのプレースメントなどで獲得が見込まれるクリック数は反映されません。

抜粋1に関しては、
過去の指標=「①キーワードプラン」(過去)タブ
予測データ=「②予測」(未来)タブ
を指していると予想しています。

■「キーワードプラン」「予測」タブのまとめ

「①キーワードプラン」タブに関して
⇒過去のデータを調べるものです。
⇒どのアカウントであっても結果はほぼ同じです。

⇒アカウントの過去の配信結果が加味されません。
※主にGoogleの検索ネットワーク上の平均検索ボリュームを参照します。
「①予測」タブに関して
⇒未来のデータを予測するものです。
⇒アカウント毎に大きく予測数値が異なります。

⇒アカウントの過去の配信結果が加味されます。

新規案件の営業時の広告用シミュレーションツールとして利用されるケースもあるようですが、用途としては本来想定していないため、推奨はされません。広告シミュレーション用にそのまま提出する、なんてことがないように注意したいですね。コンバージョン率などはGoogle Analytics上で取得可能な情報などを参考にしながら設定するのが良いでしょう。

■おわりに

樋爪(@yasuyuki_ad)のTwitterでも日々業務を行う中で得た気付きをツイートしています。

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