戦争と平和:トルストイとドストエフスキー

◎二人のロシア文豪のプロフィール(集英社文庫ヘリテージシリーズのカバーより)

レフ・二コラエヴィチ・トルストイ
Лев Николаевич Толстой
(1828-1910)
ロシアの小説家。モスクワ南方のトゥーラ県ヤースナヤ・ポリャーナで名門伯爵家の四男として生まれる。作家活動のかたわら、領地の農地改革や農民教育に力を注ぎ、後半生には宗教・社会思想家として活躍。非暴力を核とするその思想は、トルストイ主義と呼ばれ世界に大きな影響を与えた。本巻収録以外の主な作品に、『アンナ・カレーニナ』『クロイツェル・ソナタ』『復活』など。

フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
Фёдор Миха́йлович Достое́вский
(1821-1881)
ロシアの小説家。父ミハイルの勤めるモスクワのマリヤ慈善病院で次男として生まれる。第1作の『貧しき人々』(1845)がベリンスキーの激賞を受け一躍文壇の寵児に。28歳の時、ペトラシェフスキー事件に連座し死刑判決を受けるが処刑寸前で特赦がおりる。刑期を終え、10年ぶりにペテルブルグに帰還した後、『虐げられた人々』『死の家の記録』の成功により文壇に返り咲く。以降、『罪と罰』に始まる巨大な作品世界を創造。その影響はロシア本国だけでなく、広範に及び、日本においても現在に至るまで深く浸透している。本巻収録以外の主な作品に、『分身』『地下室の手記』『賭博者』など。

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