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そこにあるのはリスクかチャンスか


人生、生きていればいいこともあるし、悪いことも必ずある。

それが25年間生きてきた中で私が身をもって感じたこと。


いい時は何もしなくてもただいい時間が過ぎていくけれど、本当に大事なのは”悪い時”にどう捉えてどう動くかなんだと思う。

今日は、私の人生を変えたといっても過言ではない先輩と話をする中で感じたことを書き留めておきたい。

きっと、いろんなことを乗り越えたいまだからこそ、この言葉がスッと入ってきたんだと思う。


社会人になって見つけた光

私が社会人になったのは今から3年半前。新入社員として今の会社の人事部に配属された。

最初は事務作業ばかりで、人前に立って話をしたり物事を進めていくことが好きだった私にとっては正反対の仕事だった。

それが大事な仕事だとわかっていても、膨大なエクセルのデータと睨めっこするうちに頭がくらくらしてくる・・・なんてことがよくあった。

「もっと華やかで人と直接関わるような仕事がしたいなあ。」

それが1年目の私の率直な思いだった。


そう思ったのは、入社してすぐに受けた新入社員研修で人前で堂々と話す教育担当の人事の先輩の姿を見て素直に「かっこいい!自分もこんなふうになりたい!」と思ったからだった。

たった数日間の研修の中でも、楽しそうに研修を進める姿、新入社員と交流する姿、仕事を心から楽しんでいる様子が見て伝わってきた。

そして研修が終わってからも、部署で見かける姿からたくさんの刺激をもらった。0から自分で企画・運営・設計をする姿、外の世界に常に目を向けて新しいことに取り組んでいく姿、自分がやりたいと思ったことを芯をもって貫き通す姿、そして必ず定時に帰って自分の趣味に没頭する姿。

正直会社員って「会社」という枠に囚われて毎日会社で仕事して疲れて帰って。そういうイメージが先行していた学生時代の私は就職したくなかった。

周囲からも、

留学とか、海外放浪とかしてそうなのに就職するんだ!


と驚きの声を受けることも多かった。自分自身も就職しちゃったな、というような思いを少なからず抱えていた私にとって、こんなに”自分のやりたいこと”を追い求めながら楽しんで仕事をしている会社員 の先輩との出会いは衝撃的だった。

それと同時に、私もこうなる。と決めた。


そこから、周囲の人やその先輩に対して「人財開発・教育の仕事に興味あります。やってみたいです!」という思いを伝え続けた。

言い続けているうちに、思わぬタイミングで人の入れ替わりがあり、わたしにチーム異動のチャンスが巡ってきた。

そして晴れて私はその先輩のもとで働くことになった。


「なんでこんなにできないんだ」と自分を問い詰めた日々

「ついにあの先輩と一緒に働ける!自分もあんな風になれる!」

そう思ったのも束の間、私は現実をひしひしと突きつけられた。

先輩のもとで働くうちに、あまりにもその先輩と自分の実力差にばかり目がいき

「なんでこんなにできないんだ」「なんで言われる前にできなかったのか」「自分は何もできないではないか」・・・

とできない自分ばかりに目がいくようになった。

当たり前だ。先輩とは歳が10個も違うし、経験値だって大幅に違う。ましてやほぼ新入社員の私がそんなすぐに求められていた仕事をできたらその10年はなんだったんだ!というのが今の私の思うところであるが、当時の私は「早く追いつきたい」「早く期待に応えたい」「早く戦力になりたい」の一心で必死に食らいついていた。

先輩もいろんなアドバイスやチャンスをくれ、それが時に大きなプレッシャーになることもあったけれど、「これやってみる?」と言われたものはとりあえずできるか分からなくても「やります」といって取り組んだ。
(結果できなかったり間に合わなくていつも多大な迷惑をかけていたが・・・笑)

何よりも、先輩のアドバイスや伝えたいことがわかるからこそ、

「わかっているのにできない」

ということが何よりも悔しくて、よく2階の一番端の個室トイレで一人泣いていた。


正直、あの時の精神状態は全然無事ではなかったし会社に行くのも先輩に会うのが嫌になることも山ほどあった。

だけど、今になって思うのは

あの時「出来ない自分」にきちんと向き合って必死に食らいついたからこそ今の自分があるということ。

そして、先輩のもとで日々考えて目の前の仕事に向き合ってきたからこそ今自分が「人財育成」の軸を持って仕事に取り組めているんだということだ。


本当に辛かったし、悔しい思いも山ほどした。

その間に支えてくれたのは両者を知る他社の先輩たちだった。

「自分が先輩とうまくいっていない」という事を伝えるのは少なからず躊躇した。
だけど、振り返ってみるとそこでいろんなアドバイスをもらったり親身に相談に乗ってくれる人がたくさんいた。


後から気づいたが、それは自分にとって「リスク」ではなく「チャンス」だった。


そして、そんな追い込まれた状況を「ピンチ」と思って放置することなく、自分が成長する「チャンス」だと捉えることができたからこそ、私はここまで這いつくばってこれたんだ。

そんなふうに思うことができた。


改めて、自分自身のこの3年間は本当に詰まっていた。いろんなことが。

だけど、紛れもなく今の自分はその先輩との出会いによって世界が広がっている。


私はそんな存在に近づけているだろうか?

まだまだ、目指す先があるという事は幸せな事だ。



一生勉強 一生青春

今日はなんだかとても素敵な1日でした。





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