01/16 練習

ここ数日は体調不良者が出て急遽練習を休みにするなど、思うように練習が進んでいませんでした。昨日から練習再開しました。

まだ土俵は使用することはできませんが、代わりにこの期間は普段時間をかけてできないものに取り組む事をテーマとしています。

主には下半身使い方徹底と強化部位を絞ったトレーニングです。
まずは基本運動として、四股を行いますが、スピードの違う2つのパターン四股を踏みます。早い四股では下半身の強度は高くありませんが、早いテンポで一定リズムのまま動きを止める事なく行います。姿勢を落ち着かせるタイミングがないので動いている中で崩れたバランスを修正しなければなりません。ここが難しく慣れるまでもう少し時間がかかりそうです。
もう一つは、普段の四股ペースよりもゆっくり踏みます。早い四股とは違い今度は四股姿勢、体重移動、足を上げる、各々のポイントでしっかり動きを止めます。ひとつ一つのポイントで正しい姿勢になっているか確認していきます。ここの確認では、一見止まっているように見える場合もしっかり止まるように身体をコントロールできていないケースが多く見られます。スピードに変化をつけることで、身体に違う刺激を与えることができます。

次に部位を絞ったトレーニングです。
普段の相撲の練習では、全身を使うため、ここのポイントに絞って強化するというのが体力的に中々できません。昨日は引きつける事を意識し、広背筋と上腕二頭筋をいじめ抜きました。今日は下半身の連動、立ち合いの威力を上げるため、腸腰筋を意識して使う練習を実施しました。普段の練習から使っている筋肉のはずが、部位を絞ることで普段使っていない限界まで追い込むことができます。
また相撲をとっていないと体力的にも精神的にも余裕が生まれトレーニングにしっかりと集中できます。

追い込むトレーニングで感じるのはしっかり見守ることです。指導者の目や声かけはもちろん、ペアを作って手を抜かせない、妥協させない声かけが重要です。ここが上手くいかない場合同じトレーニングメニューでも効果が違います。中には自分に厳しいストイックな人間も稀にいますが、基本的に人間は怠けたい弱い生き物だと思っています。未成年の高校生ならその色合いはもっと強くなります。
だからこそ一緒に練習する仲間が必要です。仲間がいるから苦しい練習にも耐えて乗り越えることができます。綺麗事のように聞こえますが、本当に誰かに見守られていると感じるだけで頑張れる、もう一踏ん張りできる時があるんです。これが成長を加速させるエネルギーになります。

はじめに戻りますが、練習に欠席者がいるとそれだけで、チームの雰囲気は悪くなります。だから体調管理がとても大切です。体調管理が出来なければ一流にはなれません。自分の能力が落ちるだけでなく、チームのパフォーマンスを下げてしまうことを自覚し、どうしたら体調が上手くコントロールできるのか考えてもらいたいと思います。

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