01/12 トレーニング

今週は10日から土俵直しを行なっている関係で土俵を使っての練習ができません。
そのため基本運動で身体を追い込んでいます。
10日は私が外部の会議に出席するため生徒だけでの練習になりました。こうした練習の時に、クオリティの高い練習ができるかがとても重要です。日頃の指導が生徒に落とし込めているかが試されます。
11日は基本運動をした後、剣道部と一緒にトレーニングを行いました。相撲部のメニューにはない種目はとても新鮮です。初めて行う種目や動きは身体にとって普段使わない部分を使うため良い刺激になります。

本日はトレーナーの先生の指導のもとウエイトトレーニングを実施しました。
体調不良者がいたため、参加人数は少なかったですが、個人の弱点にフォーカスした指導をすることができました。2点について記したいと思います。

まず一つ目は力のコントロールが下手なことです。この重量の負荷に対して自分自身の力をどの程度出せばよいのかがわかっていないため、力を出しすぎてしまいフォームが崩れてしまう。これは相撲でも同様で自分自身の力をいつも100%出してしまいます。もっと言うと100%しか出せない。80%を出そうとしても50%しか出なかったり、30%でいいのに50%出てしまったりするなど出力の精度が悪いため、コントロールが効かず100か0かになってしまいます。この弱点の克服にトレーニングは最適です。相撲では相手が一緒でもその時々で力量が変化するため、自分の出力の精度が理解しにくいですが、トレーニングでは重さが変化することはないので自分自身の感覚で50%の意識で100kg挙がるなど、感覚を数値化することが出来るため、繰り返すことで自分の出力の精度を上げることが出来ると考えています。

二つ目は体幹の意識です。相撲では身体の軸を崩さないために体幹固めますが、その力の入れ方が私自身が指導しているポイントとは違うアプローチをトレーナーの先生が指導してくれました。私がよく言っていたのは「下っ腹に力を入れろ」ヘソの下あたりに力を入れるように指導していました。
しかしこの言い方で上手く力が入らない、もしくは力は入るが軸が崩れてしまう生徒がいました。前々からなぜ上手く伝わらないときがあるのかという疑問を持っていましたが、それは下半身や上半身の意識を教えていなかったためでした。
トレーナーの先生は下っ腹を意識することも言いますが、下っ腹に力を入れている時に、下半身、上半身の力の入れ方をどのように意識するかも指導していました。生徒の姿勢がどんどん良くなっていくのを見てこれは相撲でも同じことが言えるな感じ、応用できる部分が多く、今後の指導に活かしていきたいです。

同じ事を続けることも、もちろん大切ですが、剣道部との練習の刺激やトレーナーの先生からの指導で普段では見えないものが見えてきました。この経験を生徒も私自身も活かしていきたいと思います。

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