馬鹿にすることを、やめよう

2023年1月も半分が過ぎ、年初に立てた目標もしっくりこないまま、まるで最初から目標など無かったかようになりつつある今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか?

私は四苦八苦の末、半月かけてやっと目標を立てられました。

それは、
「馬鹿にするのをやめよう」です。

何を馬鹿にするのをやめるって?
「全部」です。

実は、私は今までいろんなものを馬鹿にして生きてきました。

「推しのランダムグッズに散財するヲタク」に対して。
「あらゆる自己啓発本を読みまくる人」に対して。
「流行りのスイーツに行列を作っている人」に対して。
「当たる確率の低い宝くじを買う人」に対して。
「とにかく毎日キラキラしている人」に対して。
「節約術を極め、肉の代わりに豆腐を使う人」に対して。
「やればできる!とひたすら自分を鼓舞する人」に対して。

口にはしません。
無意識に馬鹿にしていたのだと思います。
本当に申し訳ありません。

話は変わりますが、私は飲み会などの「皆が集まる場」が苦手です。
お酒も苦手です。
どちらも無駄だと思っていたからです。
お金も時間もかかるし、健康も害するし、話すの緊張するし。

ラッキーなことに、コロナ禍に突入してからは、会社の旅行などの行事や飲み会が完全消失しました。
ネット上では私と似たような人が「会社の飲み会が無くなったー!バンザイ!」という歓声が上がりました。

ところが、ある日愕然としました。
私は、同じ会社で働いている人の顔を覚えていないことに気付いたのです。
こんなに小さい会社なのに。
行事や朝礼などで顔を合わせることがなくなったためです。

以前は、毎回欠席するわけにもいかなかったので、飲み会や行事には時々出席していました。
その時にできた薄い繋がりだとしても「私はこの人を知っている」という自信につながりました。
今になってそういうことが大切だったのだと思い知りました。

「馬鹿にする」ことで、視点を一つ失う。

飲み会を馬鹿にしたら、飲み会に参加しなくなります。
自己啓発本を馬鹿にしたら、自己啓発本を読まなくなります。
流行りのものを馬鹿にしたら、流行りのものに飛びつけなくなります。
誰かの失敗を馬鹿にしたら、自分は同じ失敗ができなくなります。

馬鹿にすれば馬鹿にするほど、自分の行動範囲が狭くなります。
自分が馬鹿にしていたものを取り入れることは恥なので、自分の殻にどんどん閉じこもってしまうのです。

観ていない映画を批判し、食べていないスイーツを笑えば、その映画を観ることもなければスイーツに並ぶこともないでしょう。

でも、ムダだと思っていたものが必ずしもムダではなかったのです。
本当にムダなのかはやってみないとわかりませんし、完全にムダな経験だとしても、それはそれで一つのネタとなります。

もちろん、すべてを実行できるわけではありません。
時間やお金や体力は有限なので、流行りのものを全部試したり片っ端から本を読むことはできません。

だけど、すべてを「馬鹿にしない」ことで、物事において偏りのない立場に立つことができます。

やれることには限りがあるけど、自分にはそれを試せる可能性がある、と前向きな気持ちでいられることに気が付きました。

ということで、私の2023年の目標は「馬鹿にしない」となったのでした。


~ちなみにこの目標を決めたきっかけ
尊敬するある方が、YouTubeの某チャンネルを激推ししていました。
その有名チャンネルは、ファンもアンチも多く、特に知識人(?)の方からは痛烈に批判されているのを何度も見かけました。
私もその批判に影響されて、観るのをやめてしまいました。
そしてそのチャンネルの視聴者を心の奥で馬鹿にしていました。

ところが、その人は自分の心で見て、素直に良いと思って、それを堂々と良いと伝えている。
誰からどう思われても、「自分が良いと思ったものは良いんだ」と言っていいんだ…いや、言わないといけないんだ…と頭を殴られたような気持ちになりました。

誰かに影響されて常に何かを馬鹿にしていては、自分の目が曇ってしまいますもんね。




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