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GWの帰省で考える両親のこと~ドキュメンタリー映画『ぼけますから、よろしくお願いします。』

両親は後期高齢者になっていた

今年のGWは前半と後半に分かれている。
で、私は前半に実家に帰ることにした。

用事がなければ、お盆と正月しか帰らないが、両親も高齢になったので顔を見にいく。
というか、顔を見せにいく。
それが親孝行だと思って、帰ることにした。

父は81歳になっていた。
母は後期高齢者になったというので、75歳か。
ふたりともよくしゃべるし、夫婦喧嘩もする。
変わってない。
身体は元気なので安心する。
ふたりとも頑固なところは、変わってない。

ドキュメンタリー映画『ぼけますから、よろしくお願いします。』

4月に配信で、ドキュメンタリー映画『ぼけますから、よろしくお願いします』を見た。
両親に会って、そのことを思い出していた。

https://eiga.com/movie/89631/

映画は、東京で仕事をしている娘であるこの映画の監督が、広島で暮らす自分の両親を撮影している。
高齢者ふたりで暮らしている。

そして、認知症になった母を95歳の父が面倒をみるという展開になる。
家事のすべてをやっていた母だったが、その家事一切を95歳で始める父。
すごい。
愛情がすこい。

リンゴの皮もむける。
料理も手抜きをするわけではない。
95歳が買い物にいく。
重い荷物をゆっくり休憩しながら持って帰る。
すごい。

自分の父親も台所に立ったことがない。
家事はすべて母親がやっている

続編『ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~』

その続編、『~おかえり お母さん~』も4月に続けて見ていた。

映画は、前作が公開されたところから始まる。
で、脳梗塞で入院することになった母を毎日お見舞いにいく父。
98歳になっていた。

「がんばって元気になって家に帰ろう」と母の手を握って声をかける父。
帰ったら自分が面倒をみなくてはならない。
だから体力をつけなきゃといって、病院のリハビリ室で筋トレを始める98歳の父。
感動を超えて笑ってしまったシーンだった。

これがドキュメンタリーの説得力かと思った。
フィクションなら「そんなあほな」と嘘っぽくなる。

そして私の両親

このドキュメンタリー映画のことをGWに帰ったときに両親に話した。
映画のふたりに比べれば、まだ若い(?)のだが、そういう心構えも必要なのかと、自分にも両親にも感じてほしかった。

特に反応はなかったが、父親は何かを感じていたのか、聞いてくれていた。
話しを聞くのが下手な母親は、ちゃんと聞いてくれなかったように思う。
そこまで期待はしていない。

ともかく、両親に会う前にこの映画を見てよかった。
その日、私はいつもより多めにビールを飲んでいた。
ふだん家では、第三のビールばかりなのに。
実家はちゃんとビールを冷やしてくれている。

2024.05.01-GO1


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