GWに帰省~母親は少し弱っていた
不安で眠れない母親
前日の続き。
最近、母親は眠れない日が多いらしい。
週に3日ぐらいは、睡眠薬を飲んでいるといっていた。
血圧も高いらしく、これも血圧を下げる薬を飲んでいる。
ときどき、ドクンドクンと鼓動を感じるらしい。
気持ちの問題もあるかと思うが、眠れない理由のひとつは、はっきりしている。
が、とりあえずはここでは書かないことにする。
いろいろ不安なことがあるらしい。
いろんなことを考えて、不安になっている。
もっと自分のことだけを考えればいいのに、といってはみるが、なかなか母親には通じない。
感情の起伏が激しい母親に対して、父親はほとんど相手にしていない。
いつものことなのだろう。
ボディスキャン瞑想
私も眠れないときがある。
明日のこと、今日のことを考えて、頭の中がぐるぐるする。
そんなときは、意識的に思考を止めている。
「瞑想」である。
よくするのは「ボディスキャン瞑想」で、大抵はすぐに眠ってしまう。
ボディスキャンとは、自分の身体の部位を順番に意識していくことである。
私の場合は、布団に入って仰向けで寝る姿勢になり、まず吐く息を長めに深呼吸をする。
それから、右の親指から順に小指を意識をして、そのまま手首、肩、頭へ意識をもっていき、右の足先までおりて、それから左の足先から上って、左の指まで順番に感覚を集中させる。
それをゆっくり時間をかけてする。
だいたい10分程度。
たいていは10分もしないうちに寝ている。
それでも眠れないと、眠くないのだろうと思って、起きてベッドの上で本を読んだりする。
母にも適当なYouTubeを見せて、誘導瞑想を教えてあげた。
実践するかどうかは分からないが、やってみるとはいっていた。
父親が初めて台所に立つ
午前中、母親はひとりで近くのスーパーに出かけた。
ほどなくして帰ってきた母親は、「しんどいしんどい」と繰り返していた。
「昼ごはんに焼きそばを買ってきたから作って」と私にいってきた。
作るのはいいが、時間はまだ早いので、少しの間、ベッドに横になって本を読んでいた。
そろそろ12時になるなと思って、母親の様子を見にいくと、台所に父親が立っていた。
びっくりした。
父親のこんな姿を見たことがない。
父親も「こんなことするの初めてや」といいながら、フライパンで焼きそばを炒めていた。
昨日、話していたドキュメンタリー映画『ぼけますから、よろしくお願いします。』の効果が、父親にはあったのかもしれないと思った。
後期高齢者もふたり暮らしは、助け合わなければならないのだ。
家事を一切しない父親がキッチンに立っているとは。
下手に手伝わなくてよかった。
寝ているのかと思っていた母親は、外の空気を吸いに出ていた。
10分もしないうちに母親は、部屋に戻り、焼きそばを食べていた。
もう何もなかったようだった。
焼きそばは、誰が作っても間違いない味だった。
2024.05.02-GO1
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